
- 作者: デビッド・アレン,森平慶司
- 出版社/メーカー: はまの出版
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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GTD本、読了。
印象に残ったのは「で、次の行動は?」かな。
GTDは「行動」をマネジメントするためのMethodだ。
タスクや物事ではなく、行動。
こいつが重要なんだ。
そう思えるようになってきた。
タスクリストの場合
リストをみて、あるタスクを達成したいと考えた時、どうするだろう?
例えば、そのタスクが「機能XXXの画面設計書を作成する」だったとしよう。
とるべき行動は、
「WordやExcelを起動して設計書を書くこと」だろうか、
「設計書を書くのに必要な資料をAさんから貰うこと」だろうか、
あるいは
「画面YYYの実現方式についてプロジェクトメンバーと議論すること」だろうか。
リストにタスクしか載ってない場合、その場で次の行動を考えなければならない。
そんなタスクがいくつもリストに載っていると、知らず知らずに脳に負担をかけることになる。
目の前のクリエイティブな作業に集中しているつもりでも、
こういった瑣末なことに脳の一部が割かれてしまう。
本当は、もっと脳のフルパワーを画面設計に使えた方がいいのだ。
行動リストの場合
そこには「実際にどう動けばいいか」が書いてある。
いちいち、とるべき行動を考える必要はない。
で、リスト通りに行動すれば、確実に物事が前に進むのである。
行動は、リストを作成する時に考える。
タスクを整理してリストに落とし込む際、
タスクを達成するための「次の行動」へ変換するのだ。
これを著者は、「フロントエンドで処理する」と表現している。
フロントエンド(先立って事前に)で処理しておくことで、
実際にタスクそのものを処理(行動)している最中は、
そのこと(行動)だけに集中できる。
頭をクリアにして、目の前の作業に没頭できる。
これがクリエイティブ性を高め、作業の効率を上げることに繋がる。
瑣末なことはフロントエンドで処理をして、無用な脳の負担を下げる。
そして、重要なことに脳の力を発揮し、クリエイティブで効率的な仕事をしよう。