豆蔵の羽生田栄一氏の基調講演「エンジニアと守破離:ソフトウェアの弁証法」。
正直、ちょっと私には難しかった。。。
が、殴り書きしたマインドマップからレポートを試みる。
守破離と弁証法
まず、「守破離」について説明。
守: 師匠の教えを守る。型を守る。
破: 他の流派に教えを請う。
離: 自分なりの新たな流派を生み出す。
で、これが「弁証法」に似ていると説明。
弁証法の場合は、
正: 最初の理論を提示
反: 反例や例外、欠陥を示す
含: 正反両者を理解できる高次の理論へ
だったかな?
このサイクルを何度も繰り返しながら前進するのだ、と。
そのベースになるのは、
「自分の主張が100%正しいということはない」
という姿勢で、これが発展していくための前提だ、と。
なるほど。
ローマ字で守破離
守破離をローマ字を例に説明。
ローマ字には「ヘボン式」と「訓令式」がある。
会場の人のほとんどは、ヘボン式を使っているらしい。
私もヘボン式。
欧米人からみて発音しやすいとか、
カッコイイといった理由があるとか?
で、このヘボン式を使ってる状態が「守」。
じゃぁ、訓令式について学んでみようか、ってのが「破」。
訓令式は、日本人の発音を意識して作られたローマ字。
つまり、ちゃんと五十音に対応するのは実は訓令式である、と。
で、さらに音声学と音韻学といった観点から、
文字の生い立ちを説明するという「離」へ発展していきました。
オブジェクト指向で守破離
今度はオブジェクト指向で守破離。
まずは「守」。
オブジェクト指向とは何だろう?
- oid: 様々なオブジェクトが存在し、それぞれが識別可能である
- Status: それぞれのオブジェクトが状態を持っている
- Responsibility: それぞれのオブジェクトが責務を持っている
- Collaboration: オブジェクト同士が協調する
で、「破」。
他流派に学ぶということでデータ指向をみる。
データ指向は
「APPワールド」→「データワールド」
な世界。
一方はオブジェクト指向は
「APPビュー」→「モデル」←「インテグレーションビュー」
な世界。
データ指向は複数の組織に跨ったエンタープライズ的なシステムを構築する場合に有利。
一方、オブジェクト指向は1つの業務を表現しやすい。
で、「離」となっていくはずなんですが・・・。
・・・。
すんません、話についていけませんでした。orz
社会がオブジェクト指向化してきたとか、
システムをオブジェクト達のつくる社会として捉えるとか
仰ってたような気がするんですが、
いまいちピンときませんでした。orz
ソフトウェア工学で守破離
「守」。
ソフトウェア工学は次の4つを意識してるんだよ、と。
- People
- Process
- Project
- Product
で、「破」。
問題解決の方法論として、こんなのがあるよ、と。
- 分割して解決
- 名前をつけて解決
- 抽象化して解決
- 実例で検証
- 可視化して協調
- 見えるようにしてお客さんと解決
で、ソフトウェア開発の道のりを、
これに当てはめて考えてみよう、と。
それじゃぁ、Nextは何だろう?という問いかけ。
で、「離」。
Nextは「社会と協調しながらソフトウェアを作り上げること」だろう、と。
その他
あまり整理されてない断片的なことをつらつらと。
感想
ちょーっと難しかったです。
そのせいか、プレゼンのストーリーに入り込めず。。。orz
あと、時間が足りなくって、
後半すっ飛ばしまくりなのが残念でした。
ただ、随所に「おお!」と思えることがあって
もっと自分がレベルアップした後に、
最初から最後まで聞いてみたいなぁ、と。