
- 作者: 大橋禅太郎
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/05/18
- メディア: 単行本
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読了。
序盤の話にはちょっと辟易したけど、
それ以降はすばらしい。
ていうか付録がいいな。
本編は読み物として読むといいのかも。
紹介されている会議の進め方を自分なりに整理すると、
- アイスブレーク
- 問題/課題の設定
- 問題の掘り下げ
- BHAGちっくな目標の設定
- 役割と互いに期待することを合意
- アクションを設定し各自がコミットメント
- その後の問題発生時の解決プロセス
って感じですか。
是非、取り入れたいと思った手法もいくつか。
問題をポジティブな形に
問題を見つけたときに、ちょっと言い方を変えてみる。
"〜が問題だ"を"どうすれば〜(問題が解決する)〜だろう?"の形に変えてみる。
これだけで意識の向く方向が正反対になる。(ポジティブな方へ)
面白い例が載っていた。
会社が面白くない → どうすれば会社が面白くなるだろうか?
さらにもっと捻ってみると、
どうすれば会社が面白くなるだろうか?
→ どのようにすれば渋谷一魅力的な会社を築けるだろうか?
となる。
素晴らしい。
書いてから発表
意見はまず紙に書いてから発表する。
人の意見を聞く前に、自分の意見を書いてしまうので、
なんとなーくあの人の意見に流れてしまった、
っていうのを防げるらしい。
提案・リクエスト・明確化のための質問
提案・リクエスト・明確化のための質問以外の発言はムダであり、
会議の95%はそのムダな発言で占められている。
逆に言うと、発言内容を上記の3つに絞れば、
会議の効率は20倍になるということ。
提案・リクエストには、
誰が、いつ/いつまでに、どうなったら成功なのか
を含めると良い。
意志決定
不確定要素が多い場合、その時の意志決定が結果的に正しいかは分からない。
それを認識し、かつ"それを良し"とする。
曖昧な状態のまま前に進む能力こそ、
新たな環境で成功を収める要因になりやすい。
全員が合意できない場合、
意志決定者が全員の"ベストだと思う意見"を聞いた上で、決定を下す。
この手順を踏んで決定されたら、
たとえ自分のアイデアが採用されなかったとしても、
意志決定の内容が正しくなるように全力でサポートする。
良い本でした。