これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

先を読む思考

先を読む頭脳

先を読む頭脳

内容

将棋の羽生善治氏の「思考」に焦点を当てた本。
章ごとに羽生氏本人が語ったインタビューの内容と、
それに対する著者らの解説が載っている。
トッププロの羽生氏のインタビュー自体、
大変参考になるもので「ふむふむ」となるが、
それに著者のお二人が解説を加えることで、
内容が客観的かつ抽象的になって理解が深まった。
ような気がする。

メモったこと

流れで物事を考える

羽生氏、というかトッププロ棋士は、
次の一手を選択する際に、
盤上の局面だけでなく、
それまでにどういう手を打ってきたのか、
つまり、その局面へ至った経緯を含めた「流れ」を意識するそうな。
これまでこう打ってきたから、
こっちを打つ方が「自然な流れ」だろう、と。


これは将棋以外にも応用できそう。
例えばソフトウェア開発プロジェクトでもいいのだけど、
今の状況だけを見て「どうするか」を決めるよりも、
これまでどうやってきたのか?という経緯を踏まえた上で、
「だから、次はどうするのか?」を考えた方がよい。
今現在のみを切り取って判断しても、
重要な何かが失われてしまうのだろう。
逆にこの辺があるから、
プロジェクトを別の人に引き継ぐってのが難しいのかもしれない。

不調の原因

羽生氏は不調の原因を内的要因と外的要因に分けている。
内的要因とは自分のバイオリズムとか、
自分に原因があって不調になってしまう状態。
外的要因とは世の中で流行の戦型等が、
自分の得意とする型と合わずに勝てなくなる、
といった自分以外のところに原因がある状態。


普通の人は内的要因にのみ目を向けるらしい。
外的要因は自分がどうこうできるものではなく、
内的要因は自分の努力で改善させることができる、
と考えるらしい。


ところが羽生氏は逆で、
内的要因は「風邪をひいたようなもの」で
基本的に自分ではどうしようもない。
外的要因は、自分を適応させていけばいい
と考えるらしい。
なるほど。

言語化の重要性

自分の思考を言語化することについて、以下の記述があった。

自分を客観的にモニターし、考えをまとめ、
理解したことに言語というラベルを貼る

言語化することで、より鮮明に記憶に定着させることができるというわけだ。


確かに、学んだことをアウトプットしてみることで、
対象について深く考えたり、整理したりできる。
更にそれをプレゼンの題材とすれば、
他の人に説明するというプロセスが加わるので、
対象をより明確に(自分なりに)理解できるようになる。
インプットしたものをアウトプットする、
というのは学習の基本だなぁ、と思った次第。