これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

Googleという組織

以下の記事を読んで大変興味深かったので、まとめメモ。
Googleにおける開発組織マネジメント(1)
Googleにおける開発組織マネジメント(2)
Googleにおける開発組織マネジメント(3)
Googleにおける開発組織マネジメント(4)
Googleにおける開発組織マネジメント(5)
Googleにおける開発組織マネジメント(6)

アイデアがサービスへ発展していく仕組み

アイデアはメーリングリストに投稿され、すべてのエンジニアがそれらを評価することができる。評価を集計し、ランキング順に並べることもできるし、そのアイデアを誰が考えたものかもすぐに分かる。これが、アイデアの共有と淘汰の仕組みになっている。

アイデアに自信のある人は、自分で社内のエンジニアを集め、業務時間の20%を使って新たなプロジェクトを立ち上げることができる。かの有名な20%ルール(社員は業務時間の20%を自分の好きな仕事に当てて良い)。

各エンジニアがどのプロジェクトに20%を使っているかは、ウィークリーレポートに記載することが義務付けられている。そのレポートは、マネージャも共有しており、それを元に有望そうなプロジェクトを80%側に格上げする。

ナレッジの共有

各エンジニアはウィークリーレポートと四半期レポートの提出を義務付けられている。ウィークリーレポートには、自分が80%をどのプロジェクトに使い、20%をどのプロジェクトに使っているかを数行で記載する。四半期レポートには、プロジェクト目標の達成度を記載する。これらはイントラネット上にUPされ、誰でもアクセスすることができるようになっている。

すべてのプロジェクトの情報(内容、参加しているエンジニア、活動内容等)はデータベース化され、好きな検索クエリで探すことができる。例えば、気になるあのエンジニアが、いまどのプロジェクトに20%を割いているかも検索することができるわけだ。また、システムの設計内容や仕様もすべて共有されている。だから、このCoolな設計をしたエンジニアはアイツか!てな感じに、エンジニア同士がお互いを評価したり、自分のノウハウについて社内にプレゼンする機会になったりするらしい。

各エンジニアの入社前の経歴や、入社後に何をやってきたかという情報。当然、これも全員に公開され共有されている。

一方、Face To Faceのコミュニケーションも重視されているようだ。週に一度、大規模なミーティングが開催されるらしい。1000人規模の人数を収容可能なホールで実施され、望めば誰でも参加することができる。一切タブーなしが基本。経営や重要な案件の方針が披露されたり、優秀な開発プロジェクトが表彰されたりもする。

人材の配置

あるエンジニアの驚くべき言葉。

入社第1日目から今まで,上司から所属部門や業務内容を指定されるといったことは一度もないんです。すべて自分で決めています。配置転換という概念もありません。プロジェクトがいやになれば,いつでも辞めることが許されています。

配置転換という概念がないなんて、普通の会社にはありえないことだけど、Googleはそうらしい。2000人を超える規模の企業で、これだけ裁量を与えて、なおかつ高い効率と効果を生み出し続けるなんて!これを支えているのが徹底的な情報共有と「ハッカーの倫理」。ハッカーの倫理とは、

  1. 自らの創造性への誇り
  2. 好きなことへの没頭を是とする
  3. 報酬よりも称賛を大事にする
  4. 情報の共有を大変重要なことと考える
  5. やや反権威的

のような特徴を持つ一種の気概のようなものらしい。

通常の階層型組織であれば、役割はあらかじめ細分化され、上から割り当てていく形式をとる。しかし、Googleでは

個々のエンジニアが自分自身の能力を最も効果的に発揮できる役割を自分で探し出し、自分の興味関心の充足度も最大化しようとする。これによって高度な適材適所が自発的に実現する。

のである。情報が徹底的に共有されているから、自分の能力が最高に活かされる場を探すことができる。逆にやる気が失せたらプロジェクトを去ることができるらしい。メンバーが自分の判断でプロジェクトから抜けていったら、そもそもプロジェクトとして成り立たないのではないかと思うのだけど、Googleの考え方は

優秀なエンジニアが興味や熱意を失うということは、そもそもそのプロジェクト自体がものにならないか、たいしたことがない、ということの証左だ

であるらしい。この辺のことといい、情報の共有っぷりといい、社員に対する信頼がとても高いように感じた。

評価

Googleの評価システムは、次の引用箇所が全てを語っていると思われ。

エンジニアにとって、技術のわからない上司に評価されることなんて真っ平ごめんなんだ。だから自分の技術をよく理解している同僚の評価が重視されてる。これが一番納得できる。自分も他のエンジニアも。


なんつーか・・・Googleってば企業自体がWeb2.0してるなぁ。いやはや、凄い徹底っぷり。