これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

質の高いサービスはユーザーが作る

先週の土曜日、奥様の要望によりアンティークジュエリーなるものを見に行った。個人ディーラーの方がマンションの自室で開いているような小さなお店で、色々な話を聞くことができた。正直、宝飾品はあまり興味ないのだけど、話は面白かったな〜。アンティークというだけあって、モノによってはかなり時間が経っているものもあるわけで、歴史と紐付けて語られると、イメージが膨らんで凄く面白い。もしかしたら、コロッセウムの剣闘士が戦っているのを、この指輪をはめた人が見ていたかもしれませんね〜、とか。もう、ワクワクせざるを得ないw
で、まぁ、本題はそんな話じゃないのだ。
アンティークジュエリーを作る技術って、ロストテクノロジーらしい。もうどやって作ったか分からないし、今の技術では到底作ることができないとか。たしかにね、すげーんですよ。よくここまでやるよ、と思う意匠の数々*1。まぁ、それが現代も作れないってのは私には分からない話なんですけど、専門家の話を否定する理由もないし。
んで。何で作れなくなってしまったかという話。曰く、「買う人の見る目が無くなってしまった」だそうな。契機は第1次&2次世界大戦や世界恐慌あたりらしく、欧州がダメージを受けて、貴金属類が売買されなくなった、と。その後、お金持ちは出てくるんだけど、宝飾品に関する見る目がある人たちではなかったらしく、凝った造りの繊細なやつよりも、でっかい石がバーンってついているようなやつの方が受けが良かったらしい。売れなければ、当然、作られなくなるので、次第に後継者を失い今に至る、と。そんな話だったかと思う。
これは実に興味深い。レストランに関する、これと似たような話を本で読んだことがある。美味い料理を出すレストランがあって、そのレベルを維持するためには、それ相応の客が来てくれないとダメだ、とかそういう感じ。値下げして大衆化すると、味の質も落ちていくらしい。
で、思うのは、質の高いサービスを作る、あるいは質の高い仕事をするためには、それに関する見る目をもったユーザーが必要なんだね、と。そういうユーザーと仕事をするのは、多分、凄くプレッシャーもかかるし大変だろうけども、それに応えることができたら素晴らしい結果が生まれるんだろうなぁ、とおもた。
#しかし、アンティークジュエリーのディーラーさん、何でも鑑定団に出てきそうな語り口だったなぁw 話の面白い方でした。

*1:http://www.s-russia.co.jp/catalog/index-b.html