これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

先週の読書履歴

3冊。


るびまよりコード添削の部分を本にしたもの・・・らしい。今年度に入ってRubyに触れる機会はあれど、色々な書き方ができるせいもあって、何だかまだ自分のスタイルを見つけられていない。Javaだと「こう書いちゃダメでしょ」ってのはある程度言えるのだけど。で、良いヒントが得られるんじゃないかと思って読んでみた。
内容はJavaでコーディングしてきた人にとっても当たり前のものと、(私から見ると)Ruby独自のものが混在している感じ。後者に関しては、凄く役に立ちました。


「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)


空気の話。空気読めの「空気」。
筆者によると、空気には二種類あるらしい。それが、

  • 関係の空気
  • 場の空気

である。関係の空気というのは、一対一のコミュニケーションを円滑にしてくれるもの。長年連れ添った夫婦が「おい、あれ」とかで通じてしまうのも関係の空気のなせる業、としている。たぶん。また、本来、日本語にはメッセージと共にこういった「関係の空気」を作り出すような機能をもっているらしい。ただ、その機能が働くには前提があって、常識だとか価値観の共有が必要とのこと。多用な価値観による共有感覚の薄れや、適切な空気を作り出す表現が失われてしまっている現状においては、機能不全に陥っている・・・らしい。
場の空気というのは、いわゆる「空気読め」ってやつだ。著者は、関係の空気については必要なものとしているが、場の空気については弊害の方が大きい、としている。場の空気の弊害は、その空気に馴染まない人を排除しようとする点にある。日本の社会というのは、空気の共同体ともいうべき存在で、その空気を共有していない人に対して向ける違和感や非難は、かなり大きいとのこと。具体的に例をあげると、学校であれば転校生、会社であれば新入社員や中途採用の社員が、そのターゲットとなる。確かに、そんな気がする。
もう一つ、場の空気の大きな弊害がある。それは、組織の意志決定が空気によって行われている、というもの。2つ引用しよう。

大変に面白いと思ったのは、そのときその編集長が再三口にした「空気」という言葉であった。彼は、何やらわからぬ「空気」に、自らの意志を拘束されている。いわば彼を支配しているのは、今までの議論の結果でてきた結論ではなく、その「空気」なるものであって、人が空気から逃れられない如く、彼はそれから自由になれない。従って、彼が結論を採用する場合も、それは論理的結果としてでなく、「空気」に適合しているからである。採否は「空気」が決める。

日本の多くの会社が儀式的な会議を好むのは、「空気」を醸成して「空気」に基づく決定をする以外には動けないからなのである。

なかなか嫌になってくるが、残念ながら覚えがあると言わざるを得ない。むぅ。
これらに対する著者の提案は、次の通り。

  • ちゃんと語ることで日本語は伝わる
    • まず、聞き手のことを考え、ちゃんと聞き手が理解できる言葉を使う。空気を共有していないと伝わらない表現などは、相手がそれをちゃんと理解しているか繊細に感じ取ることが必要である。
    • ちょっとそれるが、「公的な場に私的な言葉を持ち込む」と、そこに場の空気が生まれるらしい。これはつまり、その場にいる人のうち、それが理解できる人と理解できない人に分かたれるということだ。理解できない人は、場の空気を共有することができない。
  • 対等性を取り戻す
    • 簡単に言うと敬語を使え、と。
    • 敬語とは話し手と聞き手の対等性を持った言葉である。そして、タメ口とはむき出しの権力関係を持ち込んだ不平等な言語空間を作り出すものである。これでは、極めて近くて対等な人間関係でも無い限り、安定的な「空気」はできない。タメ口が平等だというのは幻想である。
  • 教育現場では、まず「です、ます」調のコミュニケーションを教えろ
  • ビジネス社会の日本語は見直すべきだ
  • 美しい日本語探しはやめろ
    • いわゆる日本語の乱れを気にするようなことはやめる。

うむ、あんまり細かく書けないや。でも、次の文に全てが込められているような気がした。ので、引用。

かけがえのない一対一のコミュニケーションにおいて、「関係の空気」が欠乏してはいないか。
異なる立場の人間が集まった公共の空間において、「場の空気」が全体を振り回してはいないか。
こうしたことに意識的になるだけで、日本語はこの複雑な現代社会において、人々が道具とするに足るだけの性能を発揮できるのではないだろうか。


レバレッジ勉強法

レバレッジ勉強法


みんなも大好き(?)、レバレッジシリーズ。今度は勉強法についてである。しかし、最近、勉強法とか時間管理の本が流行ってますねぇ。本屋に行くと、たくさん見かける。LifeHacksブームの影響かな?

勉強とは、わたしのような怠け者が、ラクに、最短距離で、最大限の成果を得る唯一の方法です。

プロローグに書かれている一文ですが、全くその通りだと思った。勉強っては、まさにレバレッジそのものだ。勉強もせずに、日々の業務の中だけで成長していこうってのは、実は非効率も甚だしい行為なのだ。著者は更に、ROI(投資対効果)を意識して勉強しなさい、と言っている。勉強も投資なのだ。何を勉強するのか選択する際に、7つのポイントをあげている。

  1. どんな自分になりたいか
    • 例えば、「ITのスキルを身につけたい」でなく、「経営者になるために効率的に経営分析できるようにエクセルの達人になり、収支の現状をひと目で理解できるようになりたい」と。
  2. 自分の性格に合っているか
  3. 継続的にリターンが取れるか
    • 一過性ではなく、生涯にわたって役立つ知識を身につけること。語学、IT、金融がこれの代表格。
  4. 勉強をするのは嫌だが、知らないともっと損をしないか
  5. まだ人がやっていない希少性があるか
  6. 実情を知っているか
    • イメージと現実のギャップがあるものを勉強すると、結局、使えないインプットをしたことになる。
    • 例えば、マスコミ志望の学生が校正技術を勉強するとして、文字の校正というのはクリエイティブさより緻密さを必要とするもの。また、在宅で仕事はできるが、それは実務経験がすでにある人だけ。こういった現実をしっかり踏まえておかないと、躓いてしまう。
  7. 時流に合っているか

具体的なノウハウは本を読みましょう、と。レバレッジ・リーディングの著者なので、さすがに非常に読みやすい本に仕上がっている。興味あれば、是非読んでみることをオススメする。
あー、一個だけ。レバレッジ記憶法というのが紹介されていて、非常に面白かったので、それだけ。何かを記憶したいとき、三回読んで更にカード化するというもの。

  1. 一回目は通読し、重要な所に色ペンで線を引く。
    • 理解度20%
  2. 二回目は、すでに頭に入っているものがある状態なので、一回目より早く読み、一回目で線を引いた箇所のうち「覚えにくいもの」について、更に線を引く。別の色で。
    • 理解度50%
  3. 三回目は、二回目までで「重要かつ覚えにくいもの」に二色の線が引かれているので、そこを中心に読む。で、まだ覚えにくいものに線を引く。別の色で。三色の線が引かれた箇所が、あなたの弱点。
    • 理解度90%
  4. 三色の線が引かれた箇所はカード化し、スキマ時間を利用して覚えるようにする。
    • 理解度98%

ん〜、エクセレント。