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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

書評:仕事は楽しいかね? 〜 デイル・ドーテンさん

読書

他にも素晴らしい本はたくさんあるのだけど、自分に与えた影響という意味ではこの本が圧倒的だ。なにせ、この本を読んでから、私は少しずつ「試すこと」に積極的になってきたのだから。


仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?


本書は、悩み多きビジネスマンである主人公とマックス・エルモアというう老人の会話という形をとって進む。主人公の持つ悩みは、会社員であれば誰しも一度は思うことではなかろうか。

勤めだして、ほぼ十五年になります。この十五年の間に、何を誇れるようになったのか。何を達成したと言えるのか。私に言えるのはこれだけです。
「そこそこの給料をもらってる」
いったい何がいけないんだろう。私は真面目に、一生懸命に働いている。仕事だって、手際よくきちんとこなしてきた。なのに一向に出世できない。そのことに不満を漏らしたとしても、こう言われるのが落ちです。
「仕事があるだけいいじゃないか」
黙って感謝しろって?それじゃまるで、生きているというのはまだ死んでいないこと、と言わんばかりじゃないですか。

この主人公の悩みにちょっとでも共感した方は、是非、本書を手にとってマックス老人の言葉に耳を傾けて欲しい。読み終わったとき、何かを試したくてたまらなくなるはず。

目次

第1章 仕事は楽しいかね?
第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが〈何度も〉繰り返されていくのだよ。
第3章 試してみることに失敗はない
第4章 明日は今日と違う自分になる、だよ。
第5章 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」というのがね。
第6章 必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
第7章 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
第8章 きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ。
第9章 あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。
第10章 それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
第11章 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?
第12章 覚えておいてくれ。「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。
第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
第14章 きみが「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな。

この本から得たもの

  • 「試してみよう!」という勇気
    • 試してみることに失敗はない。試すことが欠落する、それこそが失敗なのだ。
  • アイデアを生み出すために3つのリストを持ち歩くこと
  • アイデアが欲しければ、アイデアを発信すること
    • アイデアを試すことができれば、アイデアがアイデアを生む好循環の中に入れる
  • Blogのタイトル :)

この本の3つのポイント

  1. 完璧とはダメになる過程の第1段階。完璧を目指すのではなく、完璧より素晴らしい状態を目指そう。
  2. アイデアの流れの中に飛び込もう。ポイントは「あらゆることを試す」だ。
  3. アイデアとは、新しい場所に置かれた古いアイデアのこと。アイデアを生み出す3つのリストを活用しろ。

1. 完璧とはダメになる過程の第1段階。完璧を目指すのではなく、完璧より素晴らしい状態を目指そう。

  • 目標設定ではうまくいかない
    • 多くの人はどんな仕事が大好きなのか分からない
    • 大抵の人はマンネリから抜け出すために目標を設定する
    • だけど、今日の目標は明日のマンネリ
    • 目標の最大の問題は、それが達成されるまで、世の中が待ってくれないこと
  • 成功するとは「右に倣え」をしないっていうことなんだ
    • 多くの人が他人の成功をみて、自分もと思う
    • 1つのことに群がって、しかも小競り合いをするのに忙しいから、先導者には追いつけない
    • 模範的な人の真似をしようとすれば、みんなと似たり寄ったりの考えに行き着いてしまう
  • あるべき状態より良くあること
    • 掲げるべきただ1つの目標がこれ
      • 明日は今日と違う自分になる
    • フルート奏者ジャン・ピエール・ランパルの言葉
      • 努力に努力を重ねて、コンサートである曲を<完璧に>演奏できたとします。そうすると、私はまた努力に努力を重ねて、翌日のコンサートでは<さらに素晴らしい>演奏をするんです。
    • 完璧とは停滞
      • ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、その事柄はそれ以上よくならず、ライバルに追い抜かれるのをただ待つだけだ。
      • 完璧とは、ダメになる過程の第1段階
    • みんなが平均より上でありたいと思い、なろうとも思っている
      • 問題は平均より上があまりみの多くて、みんな普通になってしまっているということ
      • 優秀な人が月並みの仕事をして定年を迎えている
      • そして僕たちは気づく。成功するには奇跡が必要だと。マジックが不可欠だって。
    • 本当の達成とは
      • あるべき状態より良くあること!
      • ただ良いだけじゃなくて、目を見張るようなものであること
      • マジックだね!

2. アイデアの流れの中に飛び込もう。ポイントは「あらゆることを試す」だ。

  • 最初に乗り越えるべきステップ
    • 多くの人が他人を凌駕しようとしているが、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている
    • 最初に乗り越えるべき、でも一番難しいステップが「並の人」をやめること
    • 適切な時、完璧な機会なんてものはない。今、この場で直ちに始めることだ
  • 君たちの事業は試みて失敗したんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ!
    • 何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだと分かったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。必ず、何かを学ぶからだ。
    • 試してみることに失敗はない
  • コカ・コーラとリーバイス・ジーンズの話
    • どちらも素晴らしい商品のアイデア
    • ただツイてただけだろうか?
    • もし、宇宙がすばらしいアイデアをくれるとして、きみはそれに相応しいのだろうか?
      • 従業員が売り物の薬を美味しそうに飲んでいたら、どうする?
      • きみは長い旅を終えたばかりで、テント用の帆布の巻物をもってサンフランシスコの街を歩いているとする。早く金を探しに行きたいと思いながら。そこに探鉱者がやってきて「ズボンはあるかね?」と聞かれたら?
      • 怒って従業員をクビにしたり、「ズボンなんか売ってない。あるのはテント用の帆布だけだ。目が見えないのか?」なんて答えたとしたら、史上空前の素晴らしいアイデアを2つも目の前から素通りさせたことになる。
    • 多分、何十ものアイデアを素通りさせている
      • 僕たちは失敗するのを恐れすぎている
  • あらゆることを試す
    • アイデアが来るのを、ただぼんやりと待っていればいい?
      • ジョン・ペンバートンは頭痛薬をはじめとして、何種類もの薬を研究していた
      • リーバイ・ストラウスは大陸を東から西へ旅していたし、何が売れるのかを考え続けていた
    • 「何もするな。そうすれば素晴らしいアイデアがやってくる」ではない
    • 「あらゆることをしろ。素晴らしいアイデアはどこからやってくるか分からないから」だ
  • 革新とは後からみれば簡単そうに見える
    • どうすればそんなことができるのか?私はしがない会社員にすぎない
    • 「みんな」そう言うんだ
      • 「ほかの人」には時間があるし、お金もある、コネもあるって
    • 革新とは簡単そうに見えるものだ。後から見ればね。
  • 試すことに喜びを見出して欲しい
    • 成功した彼らは目標設定者や計画立案者でもなかった。彼らは冒険者だったんだ。
    • アイデアをいっぱいもつこと
    • ありとあらゆることをやってみること
    • 明日は今日とは違う自分になっていること

3. アイデアとは、新しい場所に置かれた古いアイデアのこと。アイデアを生み出す3つのリストを活用しろ。

  • やり方さえ知っていれば、新しいアイデアはいくらでも生み出せる
    • 新しいアイデアの源泉は古いアイデア
      • 新しいアイデアとは、新しい場所におかれた古いアイデアのこと
      • 彼の考え出したアイデアの、新しい組み合わせを考えてみよう
  • 3つのリストを作る
    1. 仕事上でやったミスを全てあげる
    2. 問題点を書き出す
      • 仕事に関してイライラすること
      • だれか他の人が不平を言っているのを聞いたら、それも書き出す
    3. 仕事でやっている全てのことをあげる
      • あらゆるものを変えるには、まずあらゆることは何かというリストが必要
      • 詳細も書くこと。1つの項目の下には、10か20か、もしかしたら50くらいの箇条書きが並ぶ
  • 古い義務のリストを新しい実験のリストにしよう
    • 書き出した今の仕事のリストの片側に、全世界をおき、新しく結びつけ直す
    • 例えば、報告書を書くという仕事
      • 報告書をペンで書かないとしたら、どうなるか?
      • ボイス・レコーダーで録音したら?フロッピーディスクを使ったら?
      • 報告書に載せるデータを、他社はどう扱っている?ドイツの会社は?アメリカの会社は?
  • 問題と仲良くなる
    • 成功した人に対して「ツイている」は止めて欲しい
      • 彼らには解決しなければならない問題があって、そのために大変な努力をしたのだから
    • ディック・フォスベリーの話
      • 棒高跳びの背面跳びを思いついた
      • 彼は元々垂直跳びがあまり得意ではなかった
      • 次々と現れる問題を取り払うことに集中した結果、新しいスタイルが生まれた
    • 問題の中を深く突き進むと、反対側の「問題にあらず」に出る
  • ミスのリストについて
    • 過ちを見るときは感情を抜きにすること
      • ミスというのは隠しがち
      • だけどミスをしっかりと目の前に並べて、しっかりと調べなければならない
      • 感情を抜きにして・・・
      • だから、ちょっと時間をおいてから取り組むこと
    • 失敗も問題と同じ
      • 失敗は単なる大きな問題にすぎない
      • 問題と同じように、失敗の中を深く突き進むと「失敗にあらず」に出る