これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

リスクをとるか、リターンをとるか

どの情報をどこまで共有すればいいのか、という問題がある。
個人情報がどうのと面倒な世の中なので、全てをオープンにするってのは難しいだろう。まぁ、そうでなくても組織が知り得たプライベートな人事情報などは、オープンにしていいものでもないわけで。では全てをクローズにすればいいかと言えば、それだと情報の共有レベルが低下し、決断のための適切な情報が得られなかったり、社員同士のコラボレーションが阻害されたりといった弊害もおきそうだ。
なので情報のオープンとクローズについて、適切なバランスをとりたくなる。で、ここで2つのスタンスがある。

  • すべてをクローズにした後、オープンにしていいものを決める
  • すべてをオープンにした後、クローズにすべきものを決める

リスクは前者の方が低いように見えるが、本当だろうか。
確かに前者は目先のリスクの最小化に主眼をおいているため、「分かりやすい問題」が表面化する可能性は低いだろう。しかし、本当に重大な問題は、その症状が目に見えるようになるまでに時間がかかるものだし、目に見えてからでは手遅れであることも。
グレーゾーンは全てNGとする方が、ルールを作る側にとっては楽である。さほど頭と労力を使わないで済むから。しかし、それは長期的に見れば、賢い戦略とは言えないのではないか。


ふと、勝間和代さんの「日本人はリスクを最小化することを目指すが、リターンの最大化を目指すことはあまりない」といったような言葉を思い出す。
多分、その通りなのだと思う。
適切なリスクコントロールを行いながら、リターンの最大化を狙ってないとき、それは「安易に楽をしている」のである。
ハイリスク・ハイリターンとは、果たして本当なのか。リスクを上手くコントロールできれば、相対的にローリスク・ハイリターンも可能だろう。それをするのは「楽ではない」だろうが、少しでもそこを目指して改善することが求められているのではなかろうか。