これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

守りの機能追加と攻めの機能追加

不特定多数向けのWebサービスを開発し始めて、色々学んだことがあります。

これまで、自分の開発経験は全て受託開発でした。受託開発の場合、どんな機能を実装するかというのは、ほぼイコールで「特定の」ユーザーのどんな問題をどう解決するのか、ということです。そのために、ユーザーと何度も打ち合わせをしたり、望んだものが出来上がったか確認してもらったりするわけです。
が、不特定多数が相手のWebサービスでは、この方法は使えない。
例えば、利用者の誰かを選んで、その人からどんな機能が欲しいか懇切丁寧にヒアリングしても、その他多数の誰かにとっては不要な機能かもしれないのです。利用者の声を聞くのはいい。でも、それにだけ従っていてはダメなんだ、と思う今日この頃。
何とも難しい。が、楽しい。
自分の考えたアイデアを、プログラムという形に落とし込んで動かすことができる。これが楽しくないはずがない。しかも、それによって誰かが喜んでくれたとしたら、なんと嬉しいことでしょうか。


というわけで、Webサービス開発の場合、自分達で機能を考えて「これってどうよ?」と問いかけるようにリリースするわけです。そこで、実装される機能の性質って2種類あるな〜、と。


1つは、守りの機能追加。
これは競合するWebサービスが当たり前のように備えている機能を、自分達も実装するという感じ。
利用者が「あれ?この機能無いの?」とならないために。自分達の特色を出していくというよりは、マイナスポイントを減らしていくようなイメージがあります。


もう1つは、攻めの機能追加。
これは競合するWebサービスに存在しない機能。これが自分達の特色だ!武器だ!といえる部分。他の競合サービスには無い、自分達だけが利用者に提供できる価値。そんなの。


守りの機能追加だけだと、何の特色もないサービスになってしまいます。何の特色もないということは、同じような価値を提供できるサービスが他にもあるということであり、この場合はネットワーク外部性でも利用しない限り、使い続けてもらうことはできないでしょう。
やはり軸足は攻めの機能追加におきたい。その上で、不便なところを潰すように守りの機能追加をすればいいのではないかと。
今はそう考えています。


O.SHI.GO.TOはタスク管理用のWebサービスです。
Remember The Milkcheck*padなど、有名な競合サービスもたくさんあります。ええ、もう泣けてくるくらいに。
それでもO.SHI.GO.TOを使ってくれている人たちがいます。それは他の競合サービスでは(現在は)提供できない価値を、O.SHI.GO.TOが提供しているからだと思います。それを見失わないように、育てていかなければなりません。
RTMcheck*padと同じところを目指す必要はありません。O.SHI.GO.TOO.SHI.GO.TOの目指すべきところがある。
これからは、もっと攻めの機能追加をしていきたいと思います。ちょっとRTMcheck*padを見すぎました。「負けないこと」は売りにはならない。ここは負けてるけど、でもこっちは勝っているよね。そういう状態になってこそ、ユーザーの選択肢の中に入れてもらうことができるのだと思いました。


うん。Webサービス開発は楽しいです。