これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴: 金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん
ロバート キヨサキ
筑摩書房
売り上げランキング: 101
おすすめ度の平均: 4.0
5 一つの考え方として
3 思わぬ大金を手にした人に
5 おもしろい
4 投資を考えるきっかけ
3 「お金についての考え方」を学べるが、人生はそれが全てではないことも忘れてはいけない


ベストセラー本を今更ながらに読んだ。想像以上に良い内容だった。


お金が理由でやりたいことをやれないというのは、何とも悔しい。しかし、現実とはなかなか厳しいもので、お金を意識せずに過ごせた月は、まぁ、無い。
私はこの本でいうところの、ラットレースをやっているのだろう。
ラットレースとは、仕事を頑張って収入が増えたが、その分支出も増えて(消費&税金)、結局生活は楽にならず、もっと給与が増えれば楽になるはずだと思い、更に仕事を頑張るが以下ry。ただ起きて、働いて、支払って、起きて、働いて、支払って・・・の繰り返し、というもの。
このラットレースから抜け出せない原因は、恐怖と欲望だ。
夜遅くまで、したくもない残業をしながら必死に働くのは、そうしなければ職を失うかもしれないという恐怖があるから。収入が減る、あるいは無くなってしまうかもしれないという恐怖があるから。収入が増えたら、あれもこれもと物を購入してしまうのは、欲望があるから。
恐怖と欲望に囚われると、ラットレースを走り続けることになる。お金のために働くことになる。感情に囚われないようにできれば、自分のためにお金を働かすことができるようになる。


まずは基本となる考え方を改めねばならない。

  • 給与→支出

から

  • 給与→投資→支出

としなくてはならない。支払いよりも先に、投資を優先しろ、と。
投資を優先するのは、資産を増やすためだ。本書で言う資産とは、「収入のキャッシュフローを増やすもの」だ。通常は家や車、宝飾品なども資産にするのだろうが、本書に従うとそれらは負債となる。ローンによって支出を増やすものだからだ。
資産が増えることによって、自然と収入が増えてくる。給与を元にレバレッジを効かせる考えだと感じた。贅沢品などは、資産からの収入が支出を上回るようになった後、そこから得た収入で購入するのだそうだ。


投資をするにあたっては、それ自体を楽しむことが重要とのこと。投資で勝ったことがない人というのは、勝つことを望むより、負けることを恐れる人である、と。
これは確かにその通りかもしれない。
損小利大という言葉があるのだが、投資の基本スタンスとして、損はなるべく小さく、利益はできるだけ大きくというものがある。FXを通して得た僅かながらの経験ではあるが、負けることを恐れる心理では、損小利大を実現することはできないと痛感した。
負けることを恐れていると、損が膨らんだ時に「戻るかもしれないから、もうちょっと待ってみよう」と思ってしまうし、益が一時的に小さくなった時に「このままマイナスになるかもしれないから、今のうちに少しでも利益を確定しよう」と思ってしまう。結果は、損が大きくなり利益が小さくなる。
「勝つことを望む」のであれば、それぞれの局面で逆の考え方ができるように思う。


本書は主に「お金」をメインテーマとして扱っている。
お金に対して、どういう感情を持つかは人それぞれだろう。何が良いとも、何が悪いとも言えない。しかし、本書で述べられている考えは、お金に留まるものではないように思う。
負けることを恐れる心理では、人生の様々な局面において「試すこと」を躊躇してしまうだろう。勝つことを望むのであれば、失敗が怖くとも「試すこと」に踏み出すだろう。
そう、まさに

試してみることに失敗はない。試すことが欠落する、それこそが失敗なのだ。

なのだ。
また、給与というものにレバレッジをかけて、中長期的により大きなものを得ようという考えも、お金に限らず応用が効く考えだと思う。
まだ読んだことがないのであれば、一読の価値はある本ではないだろうか。