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読書履歴:はじめてのロジカルシンキング

はじめてのロジカルシンキング―3つのステップで考える!
渡辺 パコ
かんき出版
売り上げランキング: 1332
おすすめ度の平均: 5.0
5 何度も読み返し、自分のものにしたい


これは分かりやすい。
ロジカルシンキングというと、やっぱ難しそうな感じがしてなかなか手がつかないのだけど、この本は楽に読めた。だからといって内容が薄いわけじゃなくて、ロジカルシンキングに慣れない人(つまり私)にとっては非常に刺激的なものになっていた。
無論、多くのそれらと同様に、呼んだだけでロジカルシンキングが身に付くものではない。読後の実践という経験を積み重ねなければ、使いこなせるようにはならないのだろう。だが、この本は、そのとっかかりとして非常に良く出来ている。
まず、これを読んでみて、物足りなければ次を読むという流れが良いかと思う。


以下、読んだときのメモ。

3つのステップで考える
  1. 正しい問いを立てて、何を考えるか決める
  2. ピラミッドストラクチャで漏れなくダブりなく
  3. 因果関係を明らかにし、ロジックを作る
1. イシュー設定

何かについて考えるとき、そのテーマが「○○について」ではイシューとして不適切。考える対象が明確ではないため、その先の思考も深まりづらい。イシューは

  • 疑問視+対象+述語

で設定する。イシューが適切な問いになることで、思考のゴールが明確になる。
例えば、

  • 温暖化について

で思考や議論するよりも、

  • 温暖化は何故起きているのか?

  • うちの会社は温暖化防止のために何をやっているのか?

といった問いをたてるべき。

2. ピラミッドストラクチャ

イシュー、あるいはイシューに対するゴールを「メインメッセージ」として、その下にキーラインメッセージを3つ並べる。キーラインメッセージはMECEになるように。MECEにするポイントとしては、「別の話」にすること。
例えば、

  • ペットを飼うなら犬よりネコの方がいい!

というゴールに対して、

  • 犬は散歩が大変だし、手間がかかる
  • ネコは散歩も不要で、自立しているから楽
  • ネコの映画も公開されて、これから犬よりネコが流行

といったキーラインメッセージを並べる。このように、キーラインメッセージ同士が独立していることで、仮に1つのロジックが崩れても、他の2つの正当性は維持できる。1つのラインのみでロジックを組み立てていると、途中がおかしいとそれ以降も崩れてしまう。
キーラインメッセージの下には、同様にサポートメッセージという要素を設ける。

3. 因果関係

因果関係を明確にすることで、ロジックが成立する。

  • AだからB、BだからC、よってAはC

このとき、A→BでAがBの原因になっていること。注意しないと、この矢印が逆転していることに気付かない。例えば、

  • 美人はモテる(A)→男は美人を見ると気になる(B)

はAはBの結果になっており、矢印が逆転している。AがBに対して、「Why?」と問いかけている場合、このようになる。
また、要素が多すぎてピラミッドが複雑に成る場合は、ピラミッドの下部を因果関係の図で表現すると良い。

その後

ピラミッドが出来上がったら、それをドキュメントやプレゼン資料へと展開。これがまた、便利そうである。