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意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴:自分をグローバル化する仕事術

自分をグローバル化する仕事術
天野 雅晴
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 656
おすすめ度の平均: 5.0
5 渡米している社員としての感想
5 主婦にもO.K.
5 世界標準と日本の違いを実感
5 耳が痛い
5 日本の常識は世界の非常識


昨今の日本は、実に価値観が多様化してきていると思う。本書の著者は、3年後に多様化社会が訪れるとしているが、その兆候は明らかなのかもしれない。
マズローの欲求階層において、低次に属する欲求というのは同じベクトルに向かいやすいと思う。物質的な欲求を満たすという統一された価値観の元、社会は発展していく。しかし、それらがある程度満たされた社会においては、人々はより高次の欲求を求め始める。そうすると、個々人がもつ具体的な欲求は多岐にわたる。変化速度に違いはあっても、多様化社会へ向かうのは、先進国にとって必然なのかもしれない。


そんな多様化社会で成功するためのノウハウが記述された本書であるが、特に第1章と第4章がお勧め。多分、多様化社会において最も磨くべきスキルはコミュニケーションと自己研鑽だと思う。ポイントは「差別化」なのだろう。周りから自分をどう差別化していくか。そして、相手の差別化をどう受け入れ、共存していくか。
協調から共存へ、と本書には記述してある。これはなるほど。
多様化社会において求められるのは、統一された価値観の下で足並みを揃えることではない。自分の価値観を主張し、異なる価値観の存在を許容する。その中で、協力すべきは互いに協力していくことが必要だ。
それを前提に、どうコミュニケーションし、どう自己研鑽するか。それを考え、実践していかなくてはならない。


ちなみに、まだ日本の社会は協調社会だとは思うが、一部、多様化社会が現実のものになっている場所がある。
それは、ネットだ。
ブログを巡ってみれば、実に多様な個性が「主張」をしていることが分かる。その中で自分の価値観を主張し、そして相手の価値観を認める。そんな風にネット上で活動することは、これから来る多様化社会で生きるための術を身につけるための訓練になるのではないだろうか。