これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

手帳は夢をかなえるか

手帳に目標を書いておけば、いつの間にか実現しているという話を聞く。手帳には目標を達成させる力があるのだろうか。

変化を起こすのは、常に行動だ

目標を達成するということは、現状から何らかの変化が起きたということだ。手帳に書くというのは、何か変化を起こすような神秘的な力があるのかといえば、当たり前だが、手帳そのものにそんな力はない。
変化を生み出せるのは、常に行動だけだ。書いただけで何かが起こるわけではない。
では手帳に目標を書き込むのが意味の無いことかといえば、私はそうでもない、と思っている。もちろん、書いて放置していては意味がないのだが、繰り返し目を通すようにできれば、目標を強く意識できるようになる。この「意識する」ということが、目標の達成には思いの外、重要なようだ。


何故、「意識する」ことが重要なのかといえば、それが偶然を捉える力になるからである。
目標の高さにもよるが、偶然を捉えることなしに目標を達成するのは結構難しい。事前に計画した行動のみを積み重ねても、なかなか届かないことが、結構ある。ところが、ふとした偶然を捉えることであっさりと目標に到達することもあるのだ*1
その偶然を捉えるためにも、目標は常に意識したい。よく「常に問題意識を持て」という話があるが、あれと同じことである。目標を意識するということは、現状とのギャップを意識するということでもある。そのギャップを埋めるにはどうしたらいいか。それを常に頭の中に置いておくのである。
そうすれば、それに関係しそうな何かが目の前に現れたとき、ふと行動が見えてくる。それが偶然を捉えた瞬間だ。

最近、印象に残っている2つのケース

自分自身の経験で、印象に残っている2つのケースを書いてみたい。


1つ目は、先日書いたエントリーに関連している。

これは当初、タスク管理についてだけ書くつもりだったのだけど、書いている途中でふと、O.SHI.GO.TOの使い勝手を伝えるのにも役に立つのではないか?と思いつき、最後に付け加えた。多分、アクティブユーザーを○○人にしたいという目標を意識していたから、頭に浮かんだのだと思う。
この偶然で得られたものは、

  • 新規ユーザー(普段の5倍以上の新規ユーザーが得られた。感謝。)
  • ツールについて伝えたいことの訴え方(こうやれば伝わりやすいのか、という経験)

だ。労力対効果で考えれば、悪くない結果だ。


2つ目は、もうちょっと面白い。
私は普段、Gmailを使ってメールの読み書きをしている。ご存知の方も多いと思うが、Gmailには迷惑メールフィルタが付いていて、使い勝手が良い*2。ところが、この迷惑メールフィルタ、時々誤認識をする。なので、たま〜に迷惑メールフォルダを覗いてみるのである。
それである日、その迷惑メールフォルダを覗いてみたときのことだが、一通のメールが目に留まった。本を紹介した内容だったが、キャンペーンを実施しているらしく、色々と特典がついていた。
多分、普通に受信フォルダにあったら読み流してしまったような気がする。なんだか不思議なのだが、迷惑メールフォルダにあるから、大切なメールを見逃してはいけないという心理が働いたのだろう。逆にちょっと注意して読んでしまった。
当時、私自身が目標に対する現実の進みの遅さに凹んでいたこともあって、特典が欲しくなり購入*3。結果、そこから派生した行動や結果は以下の通りである。

  • 自己投資額を増やす決意
  • 目標設定に関する新たな知識を獲得と、目標の再設定
  • ネットビジネスのコンサルティングを受けた
    • 結果、↑の1つ目の例に繋がった可能性もある
  • 新しいWebサービスのアイデア
  • 幾つかのブログ用のネタ

迷惑メールとして振り分けられた1通のメールからスタートしたというのが、なんだか個人的には面白かった。このきっかけから始まった動きは、まだ止まっていなくて、もう乗れるだけ乗ってしまおうと今は思っている。

まとめ

手帳に夢を書いても、それだけで夢が実現するわけじゃない。夢をかなえるのは、結局は自分自身の行動なのだと思う。だから、目標を立てたり、計画を立てたり、習慣を身につけようとする。しかし、それだけじゃなくて、目の前にやってきた偶然を捉えて行動するというのも、何かを達成するために重要な役割を果たすのではないだろうか。その偶然を捉えるためにも、普段から強く意識付けをしておいた方がいい。
別に夢や目標じゃなくてもいい。心がけたいことや、習慣にしたいことでもいいのだと思う。それを手帳に書いて、毎日眺めるようにすれば、関連した偶然を捉えやすくなるのではないだろうか。


ちなみに私はMoleskinの小さなノートに書いて、常に持ち歩いている。ワイシャツの胸ポケットやジーンズのポケットにも入るので、持ち運びやすい。

*1:その偶然を捉えられるのは、それまで行動を積み重ねてきたから、というのも大きいが

*2:開いたときには既にフィルタリングされているのがいい

*3:まんまとのせられてしまった感はあるが、その本自体も読んでみたかったし、普通に本を買うのに比べて損をしているわけじゃないし、まぁ、いいか、と