これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

情報の入手は簡単、というのはウソだろう

今まで自分で散々書いてきてなんだけど・・・

ブログを積極的に読んでいる人たちには言うまでもないが、今は「知識」は簡単に手に入る時代だ。地方であってもAmazonでほとんどの本を買うことができるし、ましてやWebには膨大で新鮮で、そしてちょっと胡散臭い情報が山のようにある。いとも簡単に入手することができるわけだ。

以前と比較して情報を「得やすくなった」のは確かなので、ウソというのは言いすぎなんだけど、ただ、うすうす感じてて見ないふりをしていたことがあって、それは

  • 相変わらず得ることが困難な情報がある

ということだ。日常的にインターネットを使いこなしている日本人にとって、それらの入手困難な情報を得るための壁は、次の3つだと思う。

  1. 言語
  2. カネ
  3. ヒト

情報を得るための3つの壁

言語の壁

これは言うまでもなく、英語だ。私も含め、日本人の多くは英語が苦手だろう。積極的に英語圏に情報収集に行っている人は、あまりいないんじゃなかろうか。
そんな英語が苦手な日本人が、英語圏の情報を入手するためには、翻訳されてWebなり本なりになるのを待つしかないが、全ての情報が翻訳されるわけじゃないし、時間もかかる。翻訳の精度による情報の変質の問題もある。
また、「情報は発信するほど集まりやすい」のルールを考えると、英語で情報を発信できないこともネガティブな要素だと思われる。

カネの壁

今年の後半から、幾つかの有料セミナー(数千円から10万円を超えるものまで)に参加してみて感じたことがある。
無料あるいはそれに近いコストで手に入る情報は、それ相応の内容だということだ*1。いや、もちろん、コストをかけて入手した情報でも、全く役に立たない場合もある。でも、これは要はリスクテイクできるのか、って話なのだ。リスクをとって入手した情報の方が、より質の良いものである可能性は高い。
また、学習効率の問題なんだけど、より積極的な姿勢で情報を入手した方が、より効率よく学習が進む。自腹を切るというのは、嫌でも積極的になる。だから、例えばブログとセミナーで仮に同量同質の情報がそこにあったとしても、実際に「入手する」情報には差が生まれるのだ。
あと、有料モノの方が情報が凝縮されている。インターネットで手に入れる情報というのは、分散している。上手くかき集めて再構築すれば、もしかしたら金をかけて手に入れたものより良いものができるかもしれない。でも、その再構築の時間的コストを考えると、割に合わないんじゃないだろうか。

ヒトの壁

情報を得るという点において、多分、これが一番質が高い。
例えば、セミナーでも本でも、その講師なり著者なりと親しくしていて、日常的にやり取りするような関係であれば、セミナーに行ったり本を読んだりするよりも、有益な情報を得ることができるのではないだろうか。もちろん、前提としては自分から相手に与えるというスタンスが必要なのだろうけど。とはいえ、そんな知り合いは居ないから想像なんだけど。
じゃぁ、自分の実感として感じることはっていうと、次の2点になる。

  • アイデア
  • ニーズ

アイデアというのは、ブレーンストーミングを想像すると分かりやすいが、一人で考えるよりも複数人で考えた方が、発想に広がりがでる。思考を深める場合は一人でやった方がいいこともあるけど、頭打ち感が出てきてしまったときに発想を転換するには、他人の力を借りた方がいい。面白いアイデア(=情報)が出てくる。
そして、もう一つ。人と話をすると、具体的なニーズを得ることができるということ。これも先に情報発信という原則を満たさなければならないのだが、例えば「私はプログラミングできまっせ」という情報を相手に与えると、場合によっては「こういうことがしたいんですけど〜」みたいな情報が出てくることもある。あるいは、「だれそれがこういうことをやってたけど、あなたの参考になるんじゃない?」という情報までいただけたりする。
こういったものは、自分専用にカスタマイズされた情報なので、リターンを得られる確率がとても高いのである。

一番手っ取り早いのはカネ

というわけで、3つの壁を越えた先に、かなり有益な情報があると思うのだけど、3つのうちで一番乗り越えやすい壁が実は「カネの壁」。言語は習得するのが大変だから、地道に時間をかけるしかない。ヒトについては、そもそもそういう人と出会わなければならないけど、どこに行けばいいんだか分からない。
だけど、カネの壁に関してはリスクさえ取ることができれば、つまり思い切りさえあれば越えることができるわけで。これが、本当に一番簡単。英語が分からなくたって、人脈が全く無くたって、本を買うことはできるし、セミナーに行くこともできる。普通の会社員である私に払える程度の金額でも、実に色んな選択肢がある。
また、面白いのは、カネの壁を越えることが、同時にヒトの壁を越える可能性を持つことだ。↑のヒトの壁のニーズうんぬんのところに書いた例は、実際に私がセミナー会場で会話した内容だ。(ちなみにこれについては、自分で作った個人用名刺が、会話のきっかけとして非常に役に立った ⇒ 参考:ミニ名刺を作ってみた - 今日とは違う明日
有料ってのはフィルタになるんですよね。高ければ高いほど、それだけ躊躇する人は増えるわけで(私も躊躇してしまう)。それでも来る人というのは、高い金を払っても得たい何かがあるか、セミナーオタクのどっちかだ。普段、周りに100人に1人しかいないような人が、10人とか5人に1人くらいの密度でいたりする。取締役レベルの人も、普通に隣に座ってたりするんだから。カネの壁を越えることで、ヒトの壁をも超えるチャンスがやってくるんだな、と。
自己投資が大切ですよって良く言われているけど、それは自己投資が一番簡単でかつメリットが大きいからじゃないかと思う。踏み出せるか、踏み出せないかの違いでしかないから。

インターネットは何をもたらしてくれたのか

ところで、情報の入手という観点で、インターネットがもたらしてくれたものは一体何なのだろうか。
一つは、無料で、素早く、色んな人が発信した情報を得られるようになったということだ。それは間違いないし、メリットもとても大きい。情報の鮮度の高さや、バリエーションの豊富さは、素晴らしいものがある。例えば、何かのソフトウェアをセットアップした際に、何らかのトラブルに見舞われることがある。でも、そういうのは検索すると大抵は誰かが既に解決していて、尚且つそれをネットに載せてくれているのである。何ともありがたいことだ。
もう一つのメリットは、3つの壁が見えるところまでたどり着きやすくなったことだ。英語の情報にしても、本やセミナーにしても、以前より格段に探しやすくなった。これは大きな違いだと思う。このもう1つのメリットを活かさない手はない、と思うのだけどいかがだろうか?

*1:ブログから素晴らしい情報を得られる場合があることも分かってるが、可能性は相対的に低いと思う。