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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

社内であなたの企画を通す方法

自分の作業をマニュアルに落とし込んでいて、ふと、これって汎用的に使えるんじゃない?と思ったのでエントリーにしてみた。前提としては、課長くらいの人*1が、それより偉い人に対して企画の承認を貰うために、といった感じ。

企画内容の検討

課長くらいの人というのは、現場の業務を主に取り仕切っている。だから、業務を効果的かつ効率的に回すために、何が足りないかも良く分かっている。たぶん。しかし、一方でより大きなレベルでの方向付けだとか、その辺の視点にはまだ欠けているわけで、それを分かっている(はず)なのが、部長以上の経営層に近い人たちだ。そんな人たちからすると、現場の詳細は分からないので、企画の良し悪しを判断する場合、拠り所とする材料が、主に目の前に提出されてきた企画書*2、ということになる。
だから、企画を提出する場合には、その企画のメリットと共に、承認者の判断材料になるものも提示しなくてはならないのだ。というわけで、以下の手順で企画内容を検討する。

  1. 企画の必要性を明確にする
  2. 根拠をしっかりと整える
  3. 実現方法を検討する
  4. 予算を確認する
1. 企画の必要性を明確にする

まずは目的の確認。この企画を実施することで、何がいいのか。
コスト削減になるのか、業務が効率化するのか、あるいは効果的な何かが得られるのか。メリットではなくて、現状のままいくことのデメリットを示して、それを無くすために、というのもありだろう。

2. 根拠をしっかりと整える

企画の必要性を訴えたとして、その訴えを承認者が判断できるような材料を揃える。具体的にはデータとその解釈だ。
データをどうやって揃えるかだけど、社内向けの企画であれば簡単だ。それを管理しているところへ行って、聞くなり資料を貰うなりすればいい。大きな会社で、部門間を跨いで動かないとデータ収集できない場合は面倒そうだけど。私は中小企業にいるので、最悪、大義名分をそろえて社長に動いてもらえば、まぁ、少なくとも形式上は何の問題はなくなる。実態としてどうかは、普段の信頼関係によるんじゃないかな。まぁ、ちょっといやらしい話をすれば、特に会社のキーマンになる人には、ある程度の信頼を得られるように普段から振舞っておいた方*3が、色々と物事を進めやすい。
社外へ向けた企画(お客様とか採用関連)になるとデータを揃えるのが難しいかもしれない。というか、これはそれぞれの業務における専門技術ではなかろーか。


データが揃ったら、それに対する解釈を添える。データは現状を示すものなので、あなたが想定する未来と繋げるための根拠を明示しよう。

  • 現状は○○である。このままいったら△△というデメリットが発生する恐れがある。なぜなら・・・
  • 現状は○○である。これを□□にすると、××というメリットが得られる。なぜなら・・・

ちなみにこのとき、偏ったデータのみを提示して自分の望む方向へ誘導することも考えられるけど、あんまりオススメできない。承認者は企画がマズイ方向に進もうとしているなら、それを止める役割も負っているはず。それを小手先で交わしても、会社として良い結果が得られるとは思えないし、失敗したときに自分が責任を負える立場にもないので*4

3. 実現方法を検討する

企画の目的を達成するための手段は、大抵いくつかあると思うので、複数の選択肢を検討しよう。実現方法がよく分からない場合は、ググって情報を仕入れた後に、業者の営業さんに相談してもいいかと。

4. 予算を確認する

実現方法が見えてくれば、必要な費用も見えてくる。
そうすると、次に考えるのは予算が足りるかどうかだ。単に、今年度の予算内に収まるかどうかだけではなく、残りの期間と想定される用途を含めて検討すること。オーバーしそうなら、企画を見送るか、優先順位を変えるか、社内のしかるべき人と相談するしかない。
予算金額がハッキリしない場合は、業者さんに概算でもいいので見積をしてもらうといいだろう。というか、大抵はそうしないと金額見えてこないような気がする。

企画書に纏める

ここまで材料が揃ったら、承認者に見てもらうための資料に纏める。会社によっては形式が決まっているかもしれないけど、いずれにせよポイントは

  • だらだら書かずにA4用紙で1〜2枚程度の分量に抑える

だと思われ。偉い人は分厚い資料を用意してもパラパラめくる程度だろうし。ポイントだけを短めに書いて、それを見てもらい、あとは詳細を求められたら補足資料を出すなり、説明するなりすればいいと思う。書くときのポイントは

  • 全体の概要
    • 1〜3行程度で全体を説明
    • 軽く結論まで触れておくといいように思う
  • 企画の目的
    • 何がいいの?をしっかり伝える
  • 企画が必要な根拠
    • だらだらと未加工の明細データを載せないこと
    • ポイントになる集計結果と解釈をどーんっと
  • 結論
    • 実施方法や予算について

を大き目の文字で箇条書きに。中でも最重要ポイントなどは、枠で囲ったりする。ちなみに、偉い人ほど全体感や若干の長期的な計画を好むようなので、その辺も補足でつけておくといいかもしれない。

企画書を提出する

ここまでできれば、あとは堂々と提出すればいい。ダメだったとしても、しっかり考えたものに対するフィードバックを得られるので、何らかの学びになるのではなかろうか。

*1:現場と絡んでいる責任者的位置の人

*2:誰がどんな内容でどう説明するのかまで含め、かな

*3:従属するということではない。念のため。

*4:これは覚悟の問題ではなくて、会社として責任を負える地位を与えられているか、という話です。