これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

短時間で気分を上げる方法

病は気から、という言葉がある。
根性論や精神論に偏重するのはどうかと思うけど、その時の感情のあり方が状態を左右することは結構あるのではないかと。例えば、薬なんかにもブラシーボ効果なんてのがあったりするので、病は気からっていうのも全く外れているわけではないのだろう、と。
というわけで、感情をポジティブな方向にもっていければ、自分自身を良い状態にすることができるし、結果、行動の質と頻度が上がったりもする。何より、感情がポジティブということは、物事に対してより良い解釈をできるようになるので、それはつまり幸福感を感じていられる時間が増えるということだろう、と。


じゃぁ、感情をポジティブに持っていくには、どうすればいいのか、という話になるわけで。
で、私は、

を読んで以来、インカンテーションという手法を生活の中に取り入れてみた。それでどうだったのか、というのを書いてみたい。

インカンテーションとは

まずはインカンテーションの説明を。直訳すると魔法とか”まじない”らしいけど、私が思うに、

  • 感情を再確認する手法

ではなかろうかと。例えば、次のような体験をしたことはないだろうか。

  • 野球を観戦していて、お気に入りの選手がホームランを打った瞬間、高揚し、とても良い気分になった。
  • 必死で勉強してテストに望んだ結果、思いのほか良い結果が出ていて、とても誇らしい気分になった。
  • お気に入りのアーティストのライブで、ノリノリで最高の気分!

こういったことがあると、感情の状態はとてもポジティブなものになるだろう。


インカンテーションは、こういった感情を呼び起こすであろう未来をイメージし、今の感情と未来とを結びつけて気分を上げていく手法だと思う。ただし、単純に頭の中でイメージするわけじゃなくて、体の動きや声の出し方までフルに使って、感情を呼び起こすところに特徴があるのだけど。
例えば、テストで良い点を取りたいと思っているとして、以下のように叫ぶ。

  • 私は来週のテストで絶対に良い点を取るぞ!そのためにやるべき勉強を必ずやるんだ!絶対に良い結果を手に入れるぞ!私ならできる!

叫ぶ際には、体全体も動かして表現する。ガッツポーズしてみたり、言葉に合わせて腕を大きく動かしてみたり。


と、まぁ、ここまで書いた段階で分かると思いますが、端からみると結構あやしかったりするw
でも、実際やってみると、これが効く。というわけで、以下は私の体験談。

私の場合、どうしているか

まず、私が実際にどういうことをしているかを書く。

  • タイミング: 朝、シャワーを浴びているとき
  • 内容: 年始に立てた目標に関連したこと
  • やり方: 実は叫んでない。体はかなり動かしている。人に見られたらしばらく立ち直れないw

叫んでないのは、周囲への迷惑を考えて。木造のアパートなので、結構音が通ってしまうのだ。さすがに朝っぱらから大声で叫ばれたら、迷惑もいいところだろう。
カラオケルームみたいな部屋があれば、心置きなく叫べるんだけどねぇ。とはいえ、感情を動かすには体の使い方がより重要みたいなので*1、とりあえずは体の動きを中心にやっている。

効果のほどは?

私は朝、めっちゃテンションが低い。眠いのが大嫌いなのだ(誰でもそうか)。それで、そのまま家を出ると、会社に着くまでが憂鬱でたまらない。月曜日なんか、最悪である。気分を変えて本を読むけど、あんまり集中できなかったり。ていうか、眠いし。
が、インカンテーションをやると、取り合えずそれが払拭される。-10まで下がってたテンションが、ぐんっと5くらいまで上がっていく。しかたねぇ、とりあえず今日も頑張るかぁ!って気になる。
まぁ、それが一日持続するかっていうと、そういうわけでもないんだけどw でもスタートしたときの状態が良ければ、その後のテンションの落ち方も比較的小さくて済む。生産性が随分と違う。でもって、それって成功体験に繋がるから、長期的にみるとかなり重要。

感情の動かし方がクセになる

それともう1つ。1ヶ月以上続けてきて分かったことが。
それは感情の動かし方について、クセみたいなものができるということだ。アンカリングというらしい。
どういうことかというと、私の場合、インカンテーションをしながら右手を握り締めてガッツポーズをすることが多い。そうすると、右手を使ってガッツポーズするだけ(よっしゃー!と声にならない声もあげているけど)で、感情が動くようになってきたのだ。もちろん、インカンテーションをしているときほど大きな動きではないのだけど、ほんの一瞬で感情の向きが変わるのだ。これは実に面白い。というか助かる。


まだまだ完全に感情をコントロールするというには程遠いけど、それでも随分と生活の質が上がるもんだなぁ、と感じている次第。このエントリーを読んで気になった人は、まぁ、物は試しとやってみて欲しい。

*1:胸を張って、上を見ながら落ち込むことは難しい