読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

80:20の法則の本当の意味

かの有名な80:20の法則について。
この法則は色々なものに適用できるのだけど、例えば

  • 市場の上位20%が全体のシェア80%を占める

といった感じ。ふむふむ、そう言われると確かにそんな気がするぞ、と思ってしまう。でも、もうちょっと踏み込んで考えてみると、別のものも見えてきそうだ。

100人中20位は「下の上」だという事実

ある市場において、上位20%に入っているというのは、つまりどういう価値をもつのだろうか。分かりやすく、市場に参入している企業が100社あるとして、その上位20位ギリギリに位置する企業というのは、その価値をどう考えればいいものだろうか。
一見、全体のシェアの80%を獲得している集団に入っているのだから、かなりよさそうにも見える。しかし、80%を占める上位集団の中で、20位というのは一番下に位置するわけだ。ということは、

  • 全体の80%の価値を締めるエリアにおいて最下位

である。図にすると、もうちょっと分かりやすいだろうか。

ちなみに手元にある

によると、全体の10%に入ってようやく真ん中くらいの順位だそうな。

1位から10位までで、全売上高の50%を占める場合が多い。つまり、同じ仕事をしている人が100人いる中で、10番目にいる人がちょうど中間になるのだ。


だから、100人中10位とか言われるとかなり上位にいるように思えるが、その実力差をマッピングしてみると、実は中位でしかなかったりするし、ましてや20位では下の上か、良くて中の下のレベルだということだ。
こうして考えていくと、市場シェア3〜5位あたりであっても、相当に苦しい戦いを強いられるのだろうし、ましてや10位や20位だったら勝負にもならないってことなんだろう。この話は、ブラウザのシェア争いを考えてみると、想像しやすいかも。IEとFireFoxはまぁ、いいとして、それ以下のSafariOperaGoogle Chromeなどは厳しいだろうなぁ、と思う。


もう一個、別の話を。

「量は質に転化する」を80:20の法則で読み解く

量は質に転化するとは、

  • 作業の質を高めたければ、まずは量をこなしなさい

というものだ。量なくして、質もまたなし。一方で、次のようなこともよく言われたりする。

  • 80%の成果を出す20%の仕事にこそ、力を注げ

80:20の法則に従えば、ポイントとなる20%の仕事に全力を尽くせば、80%の成果が得られるはずだ。だから、闇雲にあれもこれもとやるのではなく、ポイントを見極めて効率良く力を注げ、ということだ。


さて、ここで疑問が出てくる。それは、

  • 80%の成果を生み出す20%の作業を、どうやったら見極められるのか

ということだ。みなさんは、ご自身の仕事において、成果の80%を生み出す20%の作業を見極められているだろうか。あるいは、勉強において、学ぶべき重要な20%のポイントを見極められているだろうか。人によって割合は違うだろうが、見極められているところもあれば、そうでないところもあるだろう。しかし、20%を見極められたものというのは、次の条件を満たしているのではないだろうか。

  • その仕事(勉強)について、多くの経験値を積んでいる

どうだろうか。


だから、私が思うに「量が質に転化する」というのは、つまり多くをこなすことによって、成果につながりやすい20%の作業や行動を見極められるようになったり、あるいは実行できるようになるということではなかろうか。
だからね、未経験のこと、あるいは経験の浅いことについて、

  • 効率良く80%の成果がでる20%の部分をやる!

なんて言ってても、結局はその20%がどこか分からないまま、ハズレ作業をやっている可能性が高いわけだ。しかも、効率良くやっているつもりになりやすいから、量をこなさない。これは、多分、成果が出ないパターンなのだと思う。
そこで本当に成果を出したいなら、時間と労力をしっかり投下して、量をこなさなければ無理なのだ。