読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

私は何に取り組むべきなのか(3つの視点)

目標を描く際、どの領域について取り組むべきか参考にできる情報がいくつかある。以前、

というエントリを書いた。また、

にも人生の次元というものがあげられている。これらの具体的な内容については本エントリの最後に参考情報として載せるが、果たして何を判断の拠り所として、取り組むべきことを選択すればいいのだろうか。その視点について、3つほどあげてみたいと思う。

ギャップへの不快感

目標を設定する前に、通常、現状分析を行う。例えば、経済状態が理想値を10として、現状は幾つなのか、等。人生の各領域で理想値とのギャップを見極めていくのだ。そして、このように現状を見つめていった結果、例えば以下のようになったとしよう。

  • 経済状況:現状値は5で、理想(10)とのギャップは5
  • キャリアと仕事:現状値は8で、ギャップは2
  • 健康状態:現状値は6で、ギャップは4

では、この3つの領域のどれに最も高い優先順位を割り当てればいいだろうか。単純に、ギャップが最も大きいものを選択すると、実は違和感の元となる。史上最強の人生戦略に、

問題は、あなたがこの差についてどの程度悩んでいるかだ。この現実と理想の差のことで、あなたはどれくらい苦痛を感じているだろう?この不快度を0(まったく不快でない)から10(もう1日も耐えられないほど激しい苦痛)の10段階で表し、評価を書き留めよう。
(P363より)

と書いてある通り、「ギャップに対する不快感」をみるべきなのだ。
そうすると、例えば理想を考えると経済状況のギャップは5だが、実際にはさほど不快感を感じていないかもしれない。反対に、健康状態のギャップは4と、経済状況のそれより小さいが、健康不安からかなりの苦痛を感じているかもしれない。もし、そうであるならば、取り組むべきは健康状態の領域、ということになる。
理想状態とのギャップにどれだけの苦痛を感じるかを探れば、自分の本当の優先順位が分かる。

貢献と強み

人間、誰しも得意なことと不得意なことがある。それで、弱点を無くしていくのも、まぁ、ありなのだが、あまり賢い選択ではないようだ。不得意なことを努力しても、おそらく平均レベルに到達するのがやっとだろう。しかし、得意なことに力を集中させれば、そこにおいては非凡な能力を発揮できるようになるかもしれない。
必ずしも成果を求める必要は無いのかもしれないが、成果があった方が無いよりはいい。良いセルフイメージの構築にも繋がる。だから、得意分野に集中する。
では、何が得意分野なのかという話になる。これは、過去を振り返って、最も良く「貢献」できたところがそれに該当するのではなかろうか。判断基準を自分の内側よりも、外側におくべきなのだ。
成果とは自分の中から生産されるものではなく、人と人、人と組織、組織と組織の関わりを通して、自分の外からやってくるものだ。自分の外側に対して貢献できた量に比例して、手にする成果は増えていく。

3倍、4倍の時間成果を出せるのはどこか

残念ながら、どこまでもユニークさを求めていくのでもない限り、どこかで同じことをしている人はいるものだ。Webアプリを開発するにしろ、ブログを書くにしろ、自分一人がやっているわけではない。なので、こと成果という観点からすると、そこには競争が発生するのである。そして、質が同じであれば、時間を多くかけた方が多くの成果を生み出すことになる。
では、例えば3時間と6時間の場合、具体的にどの程度、生み出される成果に差があるのだろう。これについては、ランチェスターの第2法則が適用できる。つまり、二乗作用が働くのだ。3時間と6時間であれば、単に

  • 3 : 6 = 1 : 2なので、2倍の成果

ではなくて、

  • 3^2 : 6^2 = 9 : 36 = 1 : 4となるので、4倍の成果

となるのだ。だから、周囲に比べて

  • 2倍の成果を出したければ、1.4倍の時間をかける
  • 3倍の成果を出したければ、1.7倍の時間をかける
  • 4倍の成果を出したければ、2倍の時間をかける
  • 5倍の成果を出したければ、2.3倍の時間をかける

必要があるのだ。また、これだけの時間をかけることができれば、量は質に転化していくので、質自体も向上していくのである。
果たして、それだけの時間を投入しても苦痛とならないことは何だろうか。それを考えてみるといい。

参考

人生の8つのエリア(目標達成する技術〜より)
  1. 感情のコントロール
    • ネガティブな感情に囚われ続けないか。上手く感情を切り替えることができるか。切り替えるために、どのくらいの時間がかかるか。
  2. 肉体的な活力
    • やりたいことに全力で取り組めるエネルギー状態にあるか。健康状態は良好か。自分のことを身体的に好きになれるか。
  3. 人間関係
    • 恋人、家族、友人との関係はうまくいっているか。幸せを感じられる関係か。
  4. 経済状態
    • 欲しいと思うだけの資産や収入はあるか。
  5. キャリアとビジネス
    • 仕事を楽しんでいるか。情熱を持てることに取り組んでいるか。
  6. 時間と自由
    • 好きなこと(映画を観たり、旅行に行ったり)をやるの時間は持てているか。
  7. 環境
    • 住んでいる部屋、家、周囲の環境は、自分の望んでいるものと比べてどうか。
  8. 精神性
    • 精神的に敬虔であり、人を愛することのできる精神状態にあるか。
人生の次元(史上最強の人生戦略マニュアル〜より)
  • 個人面
    • 自尊心
    • 教育
    • 経済状態
    • 健康
  • 対人関係面
    • 夫(妻)・恋人
    • 友人
    • 新しい関係
    • 既存の関係の修復
    • 壊れた関係の回復
  • 仕事面
    • 仕事の成績
    • 職務
    • 目標
    • 昇進
    • 転職
  • 家庭面
    • 両親
    • 子供
    • 兄弟姉妹
    • 他の家族
  • 精神面
    • 神との個人的な関係
    • 精神的な歩み
    • 個人的な瞑想や内省
    • 信仰面での生活
    • 人生の焦点