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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

気分を盛り上げるための条件

短時間で気分を上げる方法 - 今日とは違う明日
以前、インカンテーションという手法を使って、短時間で気分を上げていく方法を書いた。その後、自分なりの経験から思うところがあったので、再び取り上げてみる。


インカンテーションを使うと、確かに短時間で気分を上げることができる。それは間違いない。しかし、扱いを誤ると、かえって良くない副作用が出てしまうようだ。

休息の代わりになるものではない

しっかりと休息がとれず、疲れが溜まっている時は、通常よりも気分が落ち込みやすい。こういうときに、気分を上げようとインカンテーションのような手法に頼ると、一時的にテンションを上げることはできるのだが、長続きしない。その上、反動がキツイ。
ガス欠なのに無理やり走った結果、失ってはいけないレベルまでエネルギーを失ってしまうような感じ。
インカンテーションは休息の代わりにはならない。休息をとって、しっかりとエネルギーを確保するのが先決だ。
また、似たようなケースとして、うつ状態にある人がこれを使うのも危険だ*1。うつ状態の改善に必要なのは、治療と休息と環境の改善だ。

気持ちを誤魔化すためのものではない

目の前にやりたくない仕事があると、当然ながらやる気は失われ、テンションが落ちていく。この気持ちを誤魔化すために、インカンテーションを使うと、これまた副作用がきつい。
インカンテーションを使っても、目の前の仕事への好き/嫌いという解釈は変わらないので、嫌いなまま無理やり走ることになり、精神へのダメージが大きくなるようだ。どっかでドッと反動がくる。ような気がする。
まず必要なのは、質問の力を利用したフォーカスチェンジだと思われる。

  • どうしたら目の前の仕事に全力を尽くすことができるだろうか?
  • この仕事から、私は何を得ることができるだろか?

そういった問いかけによって、モチベーションの核になるものを見つけ出すことが先決だ。

ベクトルが合うと力を発揮する

インカンテーションの力が発揮されるのは、潜在的にエネルギーを持っていて、かつ、これから取り組むことに対して精神的に正のベクトルを持てる場合のみだ。

  • 目標達成のためにやらなきゃいけない
  • やりたいことだ
  • やった結果得られるものが欲しい

などのモチベーションはあるのだが、怖気づいてしまっているとか、怠惰に過ごしてしまっているようなときに有効に働く。
モチベーションとインカンテーションによる加速が同じベクトルを向いていると、根っこの部分にボッと火がつくような感覚がある。 ああ、これを絶対にやり遂げるぞ、というコミット感の再確認ができる。それが元になって、気分も盛り上がっていくのである。

*1:もっとも、そういう気力すら沸かないかもしれないが