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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

飢えた子供にパンを与えるべきか、それとも与えざるべきか

あなたはパンを1つ持っています。
それはあなたが食べるためのパンです。
目の前に、子供がいます。
その子供は、貧乏で、とてもお腹を空かせています。


あなたは次の選択肢のうち、どちらを取りますか?

  • あなたの持っているパンを、その子供に与える
  • あなたの持っているパンを半分だけ子供に与えて、残りは自分が食べる


とあるメンタルセラピストスクールの卒業試験で出た問いなのだそうです。
ふと思い出したので、書いてみました。


答えは以下に。

あなたは飢えてはならない

まず、1つ目の選択肢はNGです。
なぜなら、あなたが飢えてしまうからです。
試験官曰く、

  • メンタルセラピストは、まず自分が生き抜かなければならない。自分が生きてこそ、多くの人を救うことが可能になるのだから。

だそうです。


この考え方は、メンタルセラピストだけでなく、色んな人やケースに当てはまるものだと思います。
所謂、Win-Winの関係を作るための第一歩であると、私は考えます。
自らのWinを失っては、周囲の人たちにWinを与え続けることが困難になってしまいます。
ですので、まず、自分が生きる。


というわけで、正解は2つめの選択肢である、

  • あなたの持っているパンを半分だけ子供に与えて、残りは自分が食べる

なのですが、話にはまだ続きがあります。
単純にパンを与えてはならないのだそうです。

成功体験こそが生きる力

試験官曰く、

  • メンタルセラピストであるなら、半分にちぎったパンをそのまま与えるのではなく、どこかに隠してしまいなさい

と言うのです。


何を言わんとしているのかというと、子供に自らの力で、パンを発見し、獲得させなさい、と。
パンを与えられた場合は、それは単にもらっただけで終わってしまいます。
またお腹が空けば誰かがくれるかもしれない・・・と、ただ待つだけでしょう。
一方で、自分で発見し、獲得したならば、それは与えられたパンではなく、自分で掴み取ったパンだと言えます。
これは、成功体験です。


成功体験は、自己効力感を強めます。
自己効力感とは、自らの行動が周囲の環境に影響を与え得るという自信のことであり、これが強ければ、積極的に行動することができます。
ちなみに、自己効力感の反対は学習性絶望感(学習性無力感)です。


故に成功体験を増やしていけば、困難に当たったとき、自分でなんとかできるぞ!と考えることができるようになります。
そうすれば、実際に行動を起こすでしょうから、目の前の困難を乗り越える可能性が生まれます。
あくまで可能性ではあるのですが、最初から諦めて受け身の姿勢でいるのとは、大きな差ですね。


そういえば、

  • 魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ

という言葉がありますが、私はいままで、

  • 問題を解決してあげるのではなく、問題を解決するための方法を教えること

と解釈していました。
勿論、間違った解釈ではないのでしょうけど、

  • 方法を教えるとともに、「魚を釣ることができた」という成功体験を踏ませなさい

というところまで含めないと、片手落ちなんだなぁ・・・、と思ったり思わなかったり、ってどっちだ(ぇ

溝口耕児先生

この話をしてくれたのは、メンタルセラピストの溝口耕児先生です。
分かりやすい例え話だったので、とても記憶に残っています。
いつかブログに書こうと思いつつ先延ばししていたので、ようやくかけてスッキリ。


ところで、その溝口先生ですが、1万円で開催したセミナーの音声を、無料で公開しています。
5/6まで期間限定公開らしいので、聴いてみたいかたはお早めに。
タメになるだけじゃなく、話も面白いおじーちゃんですので、お勧めです。
⇒ こちらからどうぞ
メールアドレスの入力を求められるので、もしかしたらメルマガが届くようになるかもしれませんが、タメになる内容なので読んでみると良いと思います。