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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

結果を出すキーファクター:知ってる×できる×やっている

島宗先生のインストラクショナルデザインに、教育目標を3つに分解する考えが書かれています。その3つとは、

  • 知識:知っていること(聞かれたら答えられること)
  • 技能(スキル):できること(やろうとすればできること)
  • 遂行:実際にすること

です。
この間、ある人の話を聞いていて、これを掛け算にしたものが目標達成の方程式みたいなもんだなぁ、と思いました。
結果を出すために必要なことは、「上手くいくやり方」で「上手くいくまで行動する」ですが、もう少し具体的に分解してみると

  • 情報(知ってる)×スキル(できる)×行動(やっている)

ではないかと。

情報

情報には、次のようなものが含まれます。

  • 上手くいくためのノウハウ
  • 自分の適性や何を好むのかという情報
  • 現状を把握するための情報
  • 自分に合った目標とプラン


何日か前に配信したメルマガに、次のように書きました。

100点のノウハウを30%実行するより、
70点のノウハウを80%実行した方が良い結果が出ます。
(ちゃんとやらない方がいい 『夢をかなえる行動』分析学)

ノウハウというのは、それがどんなに優れていても、その人に合ったものでなければ十分に実行できないです。
場合によっては、100点のノウハウより70点のノウハウを使った方が、上手くいく可能性が高くなります。
成功した他人のやり方を無理に真似るより、自分に合ったやり方を探しましょう。
ただ、注意したいのは、いくら自分に合ったやり方を探せといっても、それは目の前の課題から逃避することとイコールではないということ。
どんなやり方でも、実行してみれば壁にぶつかるものです。
その度に止めていては、成果が出ようはずもないです。
あるいは、どんなに自分に合っていても、1〜2点のノウハウではやはり結果は出ません。


で、自分に合ったノウハウがあればそれでいいのかと言うと、次にノウハウを具体的に実行するためのプランが必要になるわけです。
地に足をつけたプランを作るためには、目標と、現状を把握するための情報が欠かせません。
プランとは、現在地点から目標地点へ向かって、どうやって進むかを記述したものなのです。
だから、目標と現在が情報として必要になります。
進むに従って現在地を都度確認できるように、どうやってフィードバックを得ていくかについても、プランに組み込まれているといいですね。


というわけで、情報として必要なものはプラン。
それらを適切に作るための、ノウハウや自分の適性、現状把握、目標といったもの。

スキル

よく言われますが、知っているとできるには大きな差があるよ、と。
「できる」というのは、スキルとして身につけている状態だと思います。
スキルを身につけるには、時として繰り返し訓練することが求められます。
どうやって訓練するのかといえば、

  • スキルを身につけるための適切な訓練ノウハウ(情報)
  • 訓練ノウハウを実行するための行動

が要求されるわけですね。


というわけで、どうやらスキルの項目は情報と行動に分解できそうです。
ただ、

  • 100点のノウハウを10%実行できる
  • 70点のノウハウを50%実行できる

といった感じで現在のステージを把握できると便利なので、「スキル」という項目自体はあると便利そうです。

行動

最後のファクターは行動です。
実際にやっているかどうか、ということですね。


行動するために、行動を促す原因が必要です。
一般的には動機と呼ばれたりするものでしょうか。
通常、動機というと心理的な行動の原因や目的を指すものかと思いますが、行動分析学的に考えると、心理的なもの以外に、様々な要因が行動のきっかけと成り得ます。
しっかりと行動したいなら、行動を促す先行刺激をコントロールする必要があります。


というわけで、行動できる状態とは、行動を促す先行刺激をコントロールできる状態である、でしょうか。
あるいは、コントロールするまでもなく、行動を促す先行刺激が自然と存在しているなら、それも「行動できる状態」と言えますね。
自分にあったやり方を選択していると、後者の状態になり易いような気がします。

情報×スキル×行動

で、最後にこの3つを掛け算にするわけです。
何故掛け算かと言えば、どれかが極めて低ければ、結果を出すことが困難だからです。
間違ったやり方や極めて質の低いやり方では、どんなに高いスキルと行動力があっても結果は出ません。
十分に実行するだけのスキルがなければ、どれだけ素晴らしいノウハウを知っていて、行動力があっても、やはり結果は出ません。
あ、でもこの場合は、やり続けるうちにスキルが身につくかもしれませんね。
最後に、行動が伴わなければ、世界一のノウハウとスキルがあっても、当然のことながら結果は出ないわけです。


というわけで、結果を出すためには、どれかに偏らず3つとも満たしていく必要があります。
まぁ、スキルは情報と行動に分解できるわけですから、情報と行動の2つを常に意識して向上させていきたいところですね。



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