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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

ネガティブ思考を改善のきっかけにするには?

当たり前ですが、私たちには感情ってのがあります。
そして、感情は私たちの行動に大いに影響を与えます。
今日は、ネガティブな感情に隠された欲求と、感情のままに行動しちゃうと間違っちゃうかも!…という話です。


私たちは通常、ネガティブになると、そのネガティブな状態から脱したいと願います。
不安になったら、安心を求めます。
怒りに囚われると、物事や他人を思い通りにしたくなります。
罪悪感を感じれば、自分を正当化したくなります。
無力感を感じれば、何かが起きて状況が変わらないだろうか…と願います。
この感情と行動の仕組みは、非常に上手くできています。
私たちが"野生で生きているなら"、ですが。


例えば、目の前に天敵が現れたなら、恐らく私たちは不安や恐怖を感じます。
そしてすぐに安心を求めて、逃げるという行動を選択するでしょう。
あるいは逃げることが困難であれば、すぐに怒りの感情を発火させて、相手を威嚇して何とか退けようとするかもしれませんね。
これらの選択は、状況に対して概ね適切なものと言えます。


ところが、私たちがネガティブになる状況は、そこまで単純ではありません。
感情のままにとった選択は、往々にして事態を悪化させます。


友達が約束を破って怒りを感じたので、感情のままに相手を罵った。
最初は友達も謝っていたけど、次から次に怒りのネタを思い出してしまい、いつまでも相手を責め続けてしまった。
しまいには相手もキレて、関係はぐちゃぐちゃに。


ある仕事について上司に報告しなければならないけど、上司が怖くて報告すると怒られるかも…と不安で先延ばし。
明日にしよう!と決めた瞬間は安心するけど、いざ翌日になってみたら、延び延びになっているので、
余計に報告しづらくなってしまった。


感情のままに行動すると、大抵の場合、事態が悪化します。
なぜ、私たちの場合はこうなってしまうのでしょうか?


実は私たちが感情を感じる際、思考というちょっとばかり複雑なプロセスが絡むため、そこを紐解いてあげないと、適切に対処できません。
どのように紐解くかは、個々人によって違うのですが、ある程度まではパターン化することも可能です。
例えば、怒りを感じた場合、実際はどんなことが起こっているのでしょうか?
次のように考えられています。

怒りとは、自分が大切にしているルールや規律を、
誰かがないがしろにしたことを意味している。


あなたが「約束は守るべき」というルールを持っているなら、それが破られた時、あなたは怒りを感じるわけです。
あなたが怒る時、それは実は、

  • もっと大切にして欲しいことがあるんだ!

と必死に訴えているということなのです。


これがネガティブな感情に隠れた欲求です。
もし、この欲求を知ることができたとしたら、欲求を満たすために、怒るよりも適切なアプローチがあるかもしれませんね。


以下に、幾つかのネガティブな感情に隠れた欲求と、その対策について書いておきます。
これらは絶対ではありませんが、参考にはなるかと思います。

軽い不安、焦り、不快感

不安、焦りは何かがおかしいと感じていることを示すサインです。
自分の望んでいるものが何かを明確にし、そのために何ができるか、何を試せるかを考えてください。
可能なら、それを実行してみて、どんな変化が得られたかを確認しましょう。

恐怖

恐怖は、何か良くないことが起こりそうなので、それに備えなさいというメッセージです。
何に恐怖を感じているのか、その対象を明確にしてください。
その恐怖の対象に対してどんなことができるか、可能な限りの最善の策を考えましょう。
その後、備えは万全なので、恐怖が現実になることはないことを再確認します。

怒り

怒りはあなたが大切にしているルールや規範を、誰かが侵害したことを示すサインです。
怒りを感じた場合は、あなたが何を大切にして欲しいのか、相手が知っているか確認してください。
次に、相手はあなたの大切なものを侵害したかもしれないが、そもそも相手はあなたのルールを守る必要があるのかを確認しましょう。
最後に、どのように伝えればあなたのルールの重要さを、相手に理解してもらえるかを考えます。

欲求不満、イライラ、フラストレーション

欲求不満は、自分ならもっと良い結果を手にできるはず、と考えているサインです。
ブレインストーミングでもしてみて、あなたの中から良い結果に至る新しい方法を見つけ出してください。
あるいは状況を打開するために色々と情報を集めたり、上手くいっている人を見つけてお手本にしたり、アドバイスを求めてみるのも良いでしょう。

罪悪感

罪悪感は、自分が間違いを犯してしまったと感じていることを示しています。
まずは、自分で決めた大切なルールを破ってしまったことを認めましょう。
そして、もう二度とそのルールを破ったりしないことを誓います。
同じ状況でルールに沿った行動ができるよう、イメージトレーニングや練習を繰り返しておきます。