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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

行動からその人の性格や人柄を判断できるか?

さて、今日お伝えしたいことは「行動と評価」の関係についてです。
私たちが相手の性格や人柄などを認識するとき、その人の行動をみて、まずはその行動自体を評価します。


例えば、

  • 前から歩いてきた人を、突然殴る

という行動を見たとき、あなたならこの行動をどう評価しますか?


「殴るのは良くない、乱暴で危険だ」
そう考える方もいるかもしれません。ごく自然なことだと思います。


あるいは、
「殴った背景を知らなければ評価できない」
と考える方もいるかもしれませんね。
個人的には結構良い線をいっていると思います。
というのも、行動には常にそれを促した理由があるからです。


行動の理由とは、行動によってもたらされた「変化」です。
その変化を知ることが、行動への理解を深めます。
「殴る」を例にとって説明しましょう。


次のケースだと、いかがですか?

  • 行動の前:前から歩いてきた人の顔がむかついた
  • 行動  :殴る
  • 行動の後:スッキリした


この場合、

  • むかついたのでスッキリするために、その人を殴った

ということになります。
私は怖いなって思いますし、上記の理由で殴る人には、正直あまり近づきたくありません。


では、次のケースだといかがでしょうか?

  • 行動の前:歩いてきた人が昨日、自分から鞄を引ったくった犯人だった
  • 行動  :殴る
  • 行動の後:犯人を捕まえられる/鞄が返ってくるかも


この場合、

  • ひったくりの犯人が歩いてきたので、捕まえて鞄を取り戻すために殴った

ということになります。
殴るという手段の是非はありますが、行動の理由としては納得のいくところです。


いかがでしょうか?


行動そのものだけでなく、その前後までを視野に入れてみると、
全く違った景色が見えてくるものです。
今回のような極端な例で説明すると、いかにも当り前のように感じるかもしれませんが、
私たちは意外な程、行動そのものだけをみて、行動やその人自身を評価しています。


でも、本当はその行動の前後にあるものを把握しなければ、まっとうな評価はできないんです。
もし、行動だけを見て評価しているとしたら、それは単なる思い込みであり、勘違いの可能性すらあります。

「行動の理由は、その前後の変化にある」


このことを頭に入れておくだけで、結構色んな視点から人の行動を評価できるようになります。
何となく、その人の行動の傾向も見えてくるかもしれませんね。