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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

行動分析学が教えてくれる楽しい人生の作り方。

好きなことができている時って、楽しいですよね。

でも、好きなことって何でしょうか?今回は、この「好きなこと」をもう少し科学的に説明します。好きなこととそうでないことには、どんな違いがあるか。

その科学的な背景を知っておくと、好きなことを見つけたり、集中するためのヒントになります。

行動分析学では、

 

  • 本人が好む、何らかの刺激を「好子(こうし)」
  • 本人に嫌いな何らかの刺激を「嫌子(けんし)」

 

と呼びます。

僕達は、結果として好子を得ることができた行動は、次からも積極的に繰り返す傾向にあります。また、結果として嫌子が無くなった場合も、その行動を繰り返すようになります。

反対に、結果として嫌子を得ることになった行動は、次からはなるべく避ける傾向にあります。また、結果として好子が無くなった場合も、その行動は避けるようになります。

まとめると、

 

行動が積極的になるパターン:

  • A. 好子が出現する場合
  • B. 嫌子が消失する場合

行動が消極的になるパターン:

  • C. 嫌子が出現する場合
  • D. 好子が消失する場合

 

ということになります。これは行動分析学の超基本原理であり、膨大な数の実験によって実証された行動の法則です。

 

 

もう1つ、法則があります。もう少しだけ我慢して読んでください。

行動の法則は、僕達人間だけでなく、あらゆる動物にも適用できるものですが、唯一、人間にしかないと言われている法則があります。それを「阻止」といいます。

先ほどの4つのパターンに、次の法則を加えます。

 

阻止によって行動が積極的になるパターン:

  • E. 好子の消失を阻止できる場合
  • F. 嫌子の出現を阻止できる場合

阻止によって行動が消極的になるパターン:

  • G. 嫌子の消失を阻止してしまう場合
  • H. 好子の出現を阻止してしまう場合

 

このA〜Hの合計8つの法則で、僕達の行動は概ね説明することができます。このうち、今回注目したいのは、行動を積極的にする4つ(A・B・E・F)の法則です。

どれも行動を促すものではあるのですが、体験の質という観点からみてみると、全く違った様相が現れます

 

 

皆さん、次のような体験をしたことがあるのではないでしょうか?

  • 「うわ、彼女(彼氏)が怒ってる>< 謝らなきゃ!」
  • 「バイト(会社)行くの嫌だな~、でも行かないと給料が貰えない…」
  • 「学校行くのだるいな~、でも行かないと怒られるから仕方ない…」

これらはいずれも、繰り返し行動が起きるパターンです。

  • 彼女や彼氏に許してもらえるまで、謝ることを繰り返しますし、
  • 嫌々だけど給料のために、今日もバイト(会社)に行きますし、
  • 嫌々だけど怒られたくないので、今日も学校に行きます。

細かいところはさておき、結構こういうことありますよね。で、行動が繰り返し起きているということは、先ほどの行動の法則で説明することができます。

 

例1:「うわ、彼女(彼氏)が怒ってる>< 謝らなきゃ!」

彼女・彼氏が怒っているのは、本人にとっては嫌子です。嫌子は嫌なので早く無くしたいですから、一生懸命謝るわけです。

嫌子が消失するので、行動します。(パターンB)

 

例2:「バイト(会社)行くの嫌だな~、でも行かないと給料が貰えない…」

給料は欲しいですよね?だから、僕達にとって給料は好子になります。でもバイトに行かないと、給料が減ったり貰えなかったりします。それは嫌ですよね。

好子=給料の消失を阻止できるので、行動します。(パターンE)

 

例3:「学校行くのだるいな~、でも行かないと怒られるから仕方ない…」

怒られるのは誰だって嫌です。だから、怒られることは嫌子になります。学校に行かないと怒られるから、仕方なく行きます。

嫌子=怒りの出現を阻止できるので、行動します。(パターンF)

 

さて。

これらのパターンでも、僕達は行動するわけです。でも、本人からしてみると結構ストレスを感じますよね。行動はしてるけど、主観的にはあまり幸せではないんです。

こういう行動がたくさんあると、人生はあまり楽しくないかもしれません。

また、データ上も、これらのパターンの行動は、必要最低限の基準さえ満たしてしまえば、それ以上の行動は起きません。

  • 必死に誤って許して貰えたら、安心して元に戻っちゃうわけです^^;
  • 嫌々バイトや会社に行っても、最低限の仕事しかしないわけです。
  • 何かそれらしい口実があれば、学校を休みたくなっちゃうわけです。

これらの行動を人生からゼロにするのは難しいですが、減らせるようであれば、減らした方が幸せは感じやすいでしょう。

 

 

人生を少しでも楽しくするポイントは、これです。

 

『僕達が唯一、気分よく、とても積極的に行動できるのは、
 "好子が出現するので行動する"パターンのみ』

 

仕事は嫌でも、職場に意中の彼女(彼)がいると、なんだか通勤するのが楽しくなっちゃうし、休むなんてもっての外ってなっちゃうわけですよ!(パターンA)

現金ですね(笑)

でも、それが僕達人間です。

好子出現のパターンは、主に次の3つです。

  1. モノや活動の機会が得られる
  2. 注目が得られる
  3. 五感で感じられる感覚的なものが得られる

これらの刺激が好子として機能していて、それが得られる行動を実行しようとしている時、僕達は生きがい、やりがい、幸せといったものを感じられます。

最低限の基準なんて全く意識することなく、これらが好子として機能している限り、僕達はどんどん行動します。経験が蓄積され、能力は伸びていくことでしょう。

同時に、過程そのものが僕達に楽しい体験を味あわせてくれます

 

好きなことに集中するとは、

 

『好子が出現するが故に、
 その行動に積極的になっている状態』

 

といっていいでしょう。行動の法則が教えてくれる、人生を楽しくするためのヒントですね。