読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

”巨人の肩の上に立つ”:フレームワーク思考のススメ。

前回、「対象の構造・規則性を理解しておくことは、"やってみる"ことへの心理的ハードルを下げるためにも、成果を出す可能性を上げるためにも、大変有効」ということをお伝えしました。

なぜなら、対象の構造・規則性を理解していると、

  • やってみて成功するかどうかは分からないけど、結果はせいぜいこの範囲に収まるんじゃないかな。
  • 何をしたら成功するかは分からないけど、これをしたら(またはやらなかったら)失敗するのは分かる。

といったように、見通しを立てることができるからです。ですから、ビジネスならビジネスの、健康なら健康の、勉強なら勉強の構造・規則性を学ぶことは、とても大切です。

 

 f:id:h-yano:20131108000901j:plain

photo credit: Dave Dugdale via photopin cc

 

では、その構造や規則性を学ぶには、どうしればいいでしょうか。何だか難しそうな感じがします。正直に書くと、どうしたらなるべく簡単に学ぶことができるのか、僕もよく分かっていません^^;

この記事を書くことを通して、自分なりにも理解を深めたいと思います。人に説明するのが、一番の学びと言いますし。

 

さて。まず、対象の構造・規則性のことを「フレームワーク」といいます。以降はフレームワークと書きますので、そのつもりで読んでください。先ほども書きましたが、フレームワークを使うと大変便利なのですが、やっぱり難しそうな感じがします。

でも、実は僕たちは結構フレームワークについて知っています。

 

例えば、物語を書くときのフレームワークである「起承転結」。使ったことがあるかは別にして、どこかで聞いたことはありますよね。これは、物語の構造を4つに分類したフレームワークです。

起承転結に沿ってストーリーを作れば、読む人を楽しませる物語を書ける可能性が少し高まります。起承転結について学ぶと…といっても僕も詳しくは知りませんが…、「”転”の部分で物語に意外な変化をつけて、結びに向けて深みを持たせると良い」なんてことが分かりますし、「反対に”転”が無いとのっぺりとした、平坦なつまらない物語になってしまう」なんてことも想像できます。

 

 学校で使っている時間割も、フレームワークです。時間割を見ると、「朝のホームルームから始まって、午前中の2コマ、昼休み、午後の2〜3コマと進み、下校前のホームルームで終了」といった時間の使い方を規定してきます。時間割というフレームワークがあることで、年単位、月単位、週単位の授業計画を立てることができます。

 料理をする方であれば、レシピを見たことがある方もいるでしょう。レシピにもフレームワークがあります。僕は料理が全然ダメなので詳しくありませんが、それでもレシピが「使う材料」と「材料の調理手順」の2つの構造から成り立っていることを知っています。この2つを伝えなければ、レシピとしては成立しないでしょう。

 

いかがでしょうか。

フレームワークだの、構造だの、規則性だの書くと難しそうですが、結構身近なところに存在しているし、ものによっては普段から使っていることが分かるかと思います。フレームワークがどんなものか、何となく分かってもらえるといいのですが。

 

もう少し、輪郭をハッキリさせてみましょう。フレームワークは、1つ1つの具体的な対象に共通するものを抽出し、定義したものです。

例えば、カレーのレシピにも、肉じゃがのレシピにも、チャーハンのレシピにも、「材料」と「調理手順」という要素が必ず存在しているはずです。そのような「共通して存在しているものを見つけ、整理したものがフレームワーク」です。

カレーのレシピにあるけど他のレシピには存在しないものは、カレー固有のもので、それは「レシピのフレームワーク」ではありません。どんな料理のレシピにもカレー粉が入っている…ってなると変ですよね。(”カレー料理のレシピのフレームワーク”であれば、それでもOK)

 

色々な具体例に共通しているものって、要は”それ”の本質なんです。”それ”を欠いてしまうと、”それ”として成り立たないようなものなんです。

材料のないレシピはありません(たぶん)。調理手順のないレシピもありません(たぶん)。カレー粉を使わないカレー料理もありません(たぶん…?)。

レシピって、こういうものでしょ!(=材料+調理手順)。それを表現したものがレシピのフレームワークなんですね。物語って、こういうものでしょ!(=起承転結)。学校の時間の使い方って、こういうものでしょ!(=時間割)。これがフレームワークです。

 

では、そんなフレームワークを学ぶにはどうすればいいでしょうか?

一番簡単なのは、直接フレームワークについて教えてくれる人や本で学ぶことです。対象の全体像について漏れなくダブりなく教えてくれるものも存在しますので、そういった情報に触れることができたとしたら、とてもラッキーです。

ただ、世の中にある8割くらいの情報は、フレームワークを教えるというよりも、部分的なノウハウを伝えるものになっています。

 

例えば、しばらく前に起業・副業という文脈で、アメブロをやればOK、FacebookをやればOKといった話がありました。アメブロやFacebookは、ビジネスに使うこともできますが、それだけでビジネスとして成り立つわけではありません。

4ステップマーケティングというビジネスのフレームワークがありますが、それと比較してみれば、ビジネスの一部分しか伝えていないことが分かります。その4ステップマーケティングも、別のフレームワークから見ると、やはりビジネスの一部分しか伝えていないことが分かります。

つまり、アメブロやFacebookを使うことは、ビジネスの一部分の更に一部分ということです。

 

何かを学ぶ時に、書いてあること(言っていること)は分かるけど、具体的にはどうすればいいの?という「モヤっ」とした時に、ちょっとアンテナを立ててみてください。それはフレームワークに関する学びかもしれません。

フレームワークは抽象的なものなので、学んだとしても分かったような分からないような…といったモヤモヤっとした感じになるんです。反対に、部分的なノウハウは「そうか!こうすればいいんだ!」と、具体的な行動がイメージできますので、スッキリします。

だから僕たちはつい、ノウハウを求めてしまうのですが、それが対象の本質ではなく、部分的なものしか表現していないことに注意してください。部分的なノウハウは、フレームワークと組み合わせてこそ、その効果を存分に発揮してくれます。

 

だから、フレームワークっぽいもの(モヤっ)を学んだら、そのフレームワークに沿って具体例を当てはめてみてください。具体例が思いつかないなら、部分的なノウハウを仕入れて当てはめてみてください。

何となく分かるけど…というモヤモヤが、具体的な輪郭を描き始めます。

 

フレームワークは、”それ”に関する先人の経験と知恵が詰まったものです。なので、ビジネス等のように対象の範囲が広くなると、なかなか理解するのが難しくなります。

まぁ、長い時間と取り組みをかけて蓄積されたものを、今日、明日で理解しようというのが無理ってもんです。なかなか分からなくて当たり前。その前提で、少しずつ具体例を使って落とし込んでいきましょう。

そして、これが大切なのですが、どこかで「やってみて」ください。

やってみると、自分自身の取り組みが具体例になります。それは何ものにも代えがたい、貴重な情報源です。自分の取り組みをフレームワークと照らし合わせながら振り返ると、自分についても、フレームワークについても、そして活動の対象についても理解が深まりますので。