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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

共感することが大事と言われたけど、共感ってよく分からない。

Q. 友人から、考え方や生き方に共感できることが大事、
  と言われましたが、共感とは一体何でしょうか?

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photo credit: Alan Cleaver via photopin cc

共感とは一体何か?辞書を引いてみました。

他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。

なるほど。ということは前提として、他人の意見や感情に「その通り」と感じてしまう「何か」が必要なのだと思います。でも、他人の考え方や生き方に「その通り!」と思える場合もあれば、ちっとも思えない場合もあります。だとすれば、まず全ての人に共感するのは難しそうです。

にも関わらず、あなたの友人は「共感できることが大事」と言う。果たして、その友人が言わんとするところは何でしょうか。それを考えてみたいところですね。

 

共感は「気持ち」と「リアクション」の2つで成立している

仮に共感した場面を想定してみます。きっと共感した僕たちは、相手に対して賛同を示すようなリアクションを取るのだと思います。そのリアクションを見て、相手は共感してくれたと認識するのでしょう。

どうやら共感は、2つのプロセスから成立しているようです。即ち、共感という気持ちを感じている内面の部分と、それをリアクションとして表に出した外面の部分です。

なので、共感に関するパターンとして次の4つを考えることができます。

  1. 共感を感じている(内面) × 共感を表現している(外面)
  2. 共感を感じている(内面) × 共感を表現していない(外面)
  3. 共感を感じていない(内面) × 共感を表現している(外面)
  4. 共感を感じていない(内面) × 共感を表現していない(外面)

この4つのうち、相手からあなたが共感しているように見えるのはどれでしょうか。もちろん、パターン1はそうですよね。加えて、多分パターン3も共感しているように見えるのが面白いところですね。

友人がわざわざあなたに助言をしてくるということは、何らかの場面において、友人からはあなたが共感していないように見えたわけです。つまり、パターン2かパターン4に見えた。

 

僕たちが「その通り」と思えるかどうかは、コントロールするのが難しいところですね。最初に書いた通り、その通り思えることもあれば、思えないこともある。それが普通だと思います。

なので、パターン2になるか4になるかは僕たちの意思でコントロールできるところではありません。誰かと対話をしていたら、あなたは自然とパターン2か4のどちらかの状態に置かれるということです。

 

形から入る共感もある

さて、ではそれぞれのパターンであなたはどう振る舞うのがいいのでしょうか。

まずパターン2、共感を感じているけどそれを表現していないという場合。これは、その通りだと感じている気持ちを「表現する練習」をすればいいんじゃないでしょうか。行動を感情に一致させるだけなので、練習は必要かもしれませんが大きな問題はなさそうです。

問題はパターン4の時にどうすればいいのかってことですよね。共感していないのに共感しているフリをするのかどうか、という問題です。僕のオススメは、割り切って「共感しているフリ」をすることです。

 

そんなのズルいとか、二面性があって嫌な感じだと思ってしまうかもしれません。でもですね、形から入るってのも意外と面白いものですよ。

共感しているフリをすると、相手からみるとあなたが「気持ちの良い反応をしてくれる人」になるので、気持よく色々と話してくれるようになります。で、大抵の話はよくよく聞いていると「面白い部分」というのがありまして、それが見つかるといつの間にか普通に共感していたりするんです。

だから、パターン4への対処をもう少し言い換えると、その人との対話から面白さを発見するためのアプローチだと思ってください。相手を遠ざけたいのでもなければ損はしませんので、一度試してみてください。