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これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

来年、少しだけマシな目標を作るための3つのポイント

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photo credit: jurvetson via photopin cc

年末年始というと、新たな年に向けて目標とか計画とか立てたくなる時期です(・∀・)

目標というと大抵は立てて終わりになることが多いですが、いつもよりもほんの少しだけマシな目標を設定するための3つのポイントをお伝えしようかと思います。

 

目標設定には幾つかポイントがありますが、次の3点には特に気を付けてください。

  1. 具体的かつ測定可能であること
  2. 達成可能であること
  3. 個人的動機があること

1つずつ説明します。

 

1.目標は具体的かつ測定可能であるべし。

まず、具体的かつ測定可能であることについて。目標設定において「具体的すぎる」ことはありません(具体的な程良い)。具体的であればあるほど、達成すべき結果が明確になります。

結果を明確にすることのメリットは、次の2点です。

  • 目標を達成した状態をイメージしやすい
  • 現状の差が明らかになり、問題・課題を把握しやすい

目標を達成した状態がイメージしやすいくらい具体的になっていると、行動に対する動機付け要因として働きやすくなります。ここが曖昧だと、何のために行動するのかが不明瞭になり、行動を動機付けする働きが弱くなってしまうのです。

ただ、その前提として、目標そのものに個人的な動機が含まれている必要はあるのですが、これについては後ほど。

 

また、目標と現状の差を明らかにすると、戦略や計画を立てやすくなります。目標が曖昧なままだと戦略を立てられず、「何となくこれをやろう」で行動することになり、目標達成は完全に運任せになってしまいます。

旅行等だと運任せで計画は立てないはずですが、目標設定となると何故か運任せで行動する人が増えるようです。目標設定は、必ず具体的かつ測定可能であることを念頭に置いてください。

具体化するためには、チャンクダウン&スライドアウトの質問が役に立ちます。

参考:気分よく会話するためにプロのコーチが使っている聴く技術、訊く技術。

 

2.目標は達成可能であるべし。

次に、目標は達成可能なものでなければいけません。

目標を具体的にすると、いま何が不足しているかも認識できます。そうすると目標を達成する自信も、何となく自覚しはじめます。

コーチとしてクライアントに目標を設定させる場合、達成する自信が40~60%になるのがちょうど良いと言われています。成功体験が少ない人であれば、60~80%くらいにしても良いです。

この自信が80%以上だと、普通に活動していれば達成できるようなものなので、敢えて目標を設定する意味がありません。40%以下だと、戦略や計画が実行不可能なものになります。

ちょうど良い難易度の目標は、モチベーションも保ちやすいですし、成長のための調度良いハードルにもなります。難易度は、目標というツールを上手く使うためのコツと言えます。

 

3.目標は本人の個人的動機と関連するべし。

最後に、目標は本人の個人的な動機を結びついている必要があります。これは「絶対」です。

個人的な動機とは、「目標を達成することが、本人のどんな感情的欲求を満たすことになるのか?」という問いに対する答えです。

 

感情的な欲求は次の6つです。

  1. 確実感(安心したい、見通しを立てたい、安らぎたい等)
  2. 不確実感(楽しみたい、刺激が欲しい、変化が欲しい等)
  3. 自己重要感(認められたい、尊敬されたい、自分に価値を感じたい等)
  4. つながり(人と繋がっていたい、愛されたい、所属していたい等)
  5. 成長(今の自分の限界を超え、能力を伸ばしたい)
  6. 貢献(人々の問題を解決したい、人々を無条件に愛したい)

最初の4つを基本的欲求と言い、人間なら誰しもが持つ欲求です。後者の2つを高次の欲求と言い、基本的欲求が安定して満たされていると、これらの欲求に焦点が当たるようになります。

人の欲求をこの6つい分類する方法は、ツールとして結構実用的なので良く使います。目標を達成することで、本人のどんな欲求が満たされるのか?そして、それは本人にとって重要なことだろうか?という点について検討してみるといいでしょう。

 

尚、組織側から与えられた目標であっても、個人的な動機と結びつかなければ、達成することはできません。そもそも行動しません。もし部下の目標管理をする立場になるならば、部下の個人的な動機も踏まえて目標設定を手伝ってあげてください。

ここでは、チャンクアップ&スライドアウトの質問が役に立ちます。

参考:気分よく会話するためにプロのコーチが使っている聴く技術、訊く技術。

 

目標を立てることの意味

とまぁ、目標を立てる上での3つのポイントをお伝えしてきました。ただ、それであってもやっぱり目標が達成されることって、あんまり無いんだろうなぁ、と思います。

では、目標を立てることが無駄かというと、そういうわけではありません。

本人が納得して、達成してみたいと思えるような目標を持つことができると、それは行動に影響を与えます。日常における刺激として機能し、モチベーションが上がったり、学びの視点や意識が変わったりするものでして。

それはそれで、目標の実用的な一面かな、と思います。

今回お伝えした3つのポイントは、目標を達成するためのポイントというより、目標を行動という観点から実用的に使うためのポイント、と考えてもらうと良いと。お試しあれ(・∀・)